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今回は、江田島や呉の記事でふれた明治時代の海軍参謀(注1) 秋山真之についてご紹介したいと思います。 かつて、東郷平八郎から「智謀如湧」(ちぼうわくがごとし)と称賛された秋山真之は、司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」(1972年)で主人公の一人として描かれたことを機に、一躍有名になりました。 (注1) 参謀とは、指揮官の膝元で作戦を練り、適切な助言を行う将校で、いわば軍におけるブレインである 生い立ち 1868年、真之は松山の下級藩士の5男として生まれ、幼少期は、か
前回の江田島に続いて、今回は、その対岸にある呉のご紹介です。 呉の概要 瀬戸内に面した広島県呉市は昔から天然の良港と言われ、古くは村上水軍の一派が根城にしたといわれています。 明治以降は、旧海軍をはじめ、現在の海上自衛隊の主力部隊や海上保安大学校などが所在し、映画「この世界の片隅に」や「男たちの大和」、「海猿」などの舞台となりました。 あわせて鉄鋼や造船などの工業部門も発達しており、2005年までの市町村合併で人口25万人規模の市になっています(1940年代には、一