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芸術学コース・レポートを書いてみる①型と構成

「課題レポートってどう書くの?」
20代の現役大学生だった頃に書いたはずの課題レポートですが、おそらく、当時、とっても適当に書いていました。とにかく、単位取得のために、ちょっと文献見つけてきて、それっぽいことを書いて。
そこからずいぶん歳を経て、おそらく、大学のレポートって、そんなのではダメだろう、ということはわかるようになりました。が、さて、どう書きましょうか。久しくレポートなぞ書いていませんし。

京都芸術大学の通信教育で、芸術学についてのコンテンツとともに、「レポートを書く」という技術を習得できたのはとても貴重でした。「レポートを書く」ということがそのまま思考につながっていくようになりました。レポートを書くように考える、というのでしょうか。自分の思考がとてもクリアになり、発展性が出てくるのです。大学の授業や課題の文献などで、芸術の知識を得ることが楽しく、「これでレポートがなければもっと楽しいのに」、なんて思ったこともありましたが、この型を持ったアウトプットこそが、カルチャーセンターなどの講義とは異なる、「大学で学ぶ」ことそのものかもしれません。

まずは、レポートの書き方を学ぶために、「TR論述基礎」の講座をとられる方は多いみたいです。大学からおすすめもされます。対象テキストは、
大辻都、篠原学著『アートとしての論述入門』
私はテキストだけ読んで、科目としては履修しませんでしたが、とても役に立ちました。引用の仕方、参考文献の書き方などは、とっても大切です。
それ以外にも、娘が持っていた、
石井一成著『ゼロからわかる大学生のためのレポート論文の書き方』
これもわかりやすかったです。

最近、大学院で書くことには、もっと求められるものが違うかしら、と思い買ったのがこの2冊。
小熊英治著『基礎からわかる論文の書き方』
上野千鶴子著『情報生産者になる』
知識を広げて、深めて、思考して、アウトプットすること、この一連の作業が嫌いじゃないんだなぁと楽しく読みました。

学部の課題レポートで、まず、大切なのは、「課題が求めていること」とずれていないということ。課題の内容は精読です。そして、参考文献は「参考」ではなく、「必須」です。
そして、構成。ちなみに、私はたいていこんな風な構成でした。
①何について書くかの説明 ②どうしてそれを書くかの説明 ③具体的にそれがどうであるか(具体例2つくらい) ④そうではない見方もあるのではないか(反証) ⑤結論
これに字数を割り当てて書いていきました。とはいうものの、上手くいくこともあれば、行かないこともあり、常に試行錯誤でした。
まずは書いてみて、「書く」というフィールドで自分を成長させる楽しみを味わうことが大切かと思います。成績も気になるところではありますが、今思えば、気にすることもなかったかな、と。ただ、Sがくるレポートは、多くの文献にあたり、時間をかけて考えていること、多方面からのアプローチができていること、などが評価されていたように思います。もちろん、テーマの得意不得意もあります。

【今日のまとめ】
私の一年目は「レポート職人」でした。職人のようにレポートを生み出す。でも、構成の型や字数に慣れてくると、「レポート、何をどんな風に書こうかなぁ」と考えるのが楽しくなってきました。焦らず、進むことが大切なんだなぁと思い返しています。





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