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Amazonが舞台の映画

時間潰しのため、評判がいい「ラストマイル」(塚原あゆ子監督)を見る。公開から2カ月経っているが興行成績がいいらしい。TBS系の複数の人気ドラマが本筋と絡み合う「シェアード・ユニバース・ムービー」と呼んでいるようだが、私はどのドラマも見たことがない。やたらと出てくるキャストが豪華なので単純に楽しんだ。

明らかに「Amazon」をモデルにした大手ネット通販会社が舞台で、配達される商品に爆弾が仕掛けられていてパニックになる。ネット通販会社を取り上げたのは塚原監督のアイデアだそうだが、人々の生活に溶け込んでいるこのシステムを映画の題材にしようと考えた映画関係者は少なくないだろう。海外の映画では、デヴィッド・フィンチャー監督のNetflix映画「ザ・キラー」(2023年)で殺し屋がAmazonで部品を調達していたし、「ノマドランド」(2020年)でアカデミー賞主演女優賞を獲ったフランシス・マクドーマンドの役がAmazonの配送センターで働く従業員だった。

「ラストマイル」ではニュースが事件を伝えるだけで世論については全く触れない。この企業は事件が起きても流通を止めないのだが、これが現実ならば自宅に爆弾が送られてくるかもせず、いくら検査済みでも不安で世間から大バッシングを食らうと思うのだが…。

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