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なんでこんなに胸がきゅ~っとなるのだろうか?ドラマプレミア23「95」

とりあえず、新スタートのドラマの第1話は見てみることにしている。どんなタイプのドラマであってもだ。例えみんなが絶賛するドラマであっても、自分にはまったく響かないドラマもあれば、世間から酷評の嵐が吹き荒れても自分にとっては楽しいドラマもあるから、がその理由。

あたしは単純なのだ。ドラマを見るor 見ないの判断は、自分が好きか嫌いかだけなのである。という訳で、2024年4月期に、あたしが見ようと決めたドラマのなかで、自分でも「なぜ?」と思うくらい今『95(キュウゴー)』を楽しんでいる。
番組の公式サイトによると、このドラマは「大人の作った社会の仕組みに抗い、大切なものを守りながら1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語」ということだ。当時もう立派な大人だったあたしが、その時代を懐かしむといったような感情を抱いているわけではない。いわゆる「チーマー」なんてのは、大人のあたしにとっては憧れでも何でもない。単なる小汚い不良の一派、願わくは早く滅んでほしいと思っていた。それなのに、ああ、それなのにそれなのに、あたしには彼らの苛立ちや苦しみがよくわかる。なぜそんな言動に出てしまうのか、なぜそんなに不機嫌なのか、なぜ自分こそが正しいと思っているのか。とてもよくわかる。

とにかく、青い。考えも行動も、すべてが青く、見ていて痛々しいほどだ。そして彼らに、同じく青くて生意気で浅はかだったころの自分を重ねている。生きた時代は違えど、何十年も前の自分を重ねている。
時々、布団に入ると、自分が青かった時代のあれやこれやを思い出すことがある。なぜ布団に入っているタイミングかはわからないが、決まってそのタイミングだ。そんなとき、あまりにも恥ずかしく「ゔゔぅ~~っ」と変な声が出てしまう。若いころはよかったなー、などおばさんらしく思う反面、若いとは恥ずかしいことだなと今更ながら思う。『95』を見ながらそんなことを考えた。

で、このドラマ、大好き!となっているのであります。

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