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赤いシリーズ第三弾『赤い運命』が始まった!

 ド昭和のドラマ、TBSの赤いシリーズ第三弾『赤い運命』が始まった。第1話を観て驚いたのが、昭和の大スターが大挙出演していることだ。
 主演の山口百恵ちゃんのほか、宇津井健、岸田今日子、志村喬、有馬稲子、三國連太郎、秋野暢子。。す、すごい。。ここにあげた人で、百恵ちゃん以外でご存命の俳優は、秋野暢子だけ。今の若い人たちは、まったく知らない俳優ばかりだろうが、とにかくすごいメンツなのだ。いや、あたしにとっても志村喬や有馬稲子は、母親世代がありがたがっていた俳優という感覚なので、よくは知らない。しかし、昭和のスターさんが勢揃いのドラマだったのだ。

 特に、今でも印象に残っているのが三國連太郎の演技だ。殺人を犯し刑期を終え百恵ちゃんと暮らし始めるのだが、その粗暴さといったら…。本当にほんとうに、心の底から怖いと思っていた。もちろんこのドラマだけでなく、その後、数々のドラマや映画でその怪演ぶりは幾度となく目にしている。本当に素晴らしい!! 最近では『釣りバカ日誌』(といっても、第1作目が1988年というから35年ほど前だ。。ひえ~っ)のスーさんとしておなじみだし、佐藤浩市のお父さんとしても知られている。
 そうだ、佐藤浩市で思い出したが、『赤い運命』の三國連太郎と、佐藤浩市の髪の毛がとてもよく似ていてびっくりした。髪の毛が似ている? とお思いだろうが、生え方とか、流れ方とか、うねり方とか、毛量とか。親子って、変なところが似るんですね~。

 で、『赤い運命』の話に戻る。これは、ともに孤児として養護施設で育った百恵ちゃんと秋野暢子が、施設の火事で証拠の品が入れ替わり、違う家庭に引き取られていくところから始まるストーリー。そのほか、実の母親の記憶喪失とか、一人の男を取り合う百恵ちゃんと秋野暢子とか、複雑な要素がちりばめられていて、もうドロッドロな昭和ドラマなのである。
 そして、秋野暢子が憎ったらしいのなんのって。チクチクと、いじわるするのよ百恵ちゃんに。たぶん当時、日本で一番嫌われているといっても過言ではなかったと思う。本人が後になって話していたが、電車で移動中に誰かに言われたことがあるらしい。「あんたの本当のお父さんねー、宇津井健じゃないよ」って(笑)。そりゃね、そんなこと知っているに決まってるんだけど「え~~~~~~!!」って驚いたふりしたっていう。

 なんか百恵ちゃんって、不幸が似合っちゃうんだよねー。これから、まだまだ百恵ちゃんの試練は続くのだ。

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