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#5 管理栄養士が教える美容栄養学【髪の乾燥対策と栄養ケア】

9月22日は秋分の日ですね。
この日を境に、徐々に秋・冬に向けて湿度が下がってきます。

季節の変わり目でお肌には「紫外線」や「皮脂汚れ」「乾燥」でお肌にはダメージを受けているので、保湿ケアの対策はすると思いますが、忘れてはいけないのが「髪の毛」。

人は見た目が9割
メラビアンの法則

『メラビアンの法則』を知っていますか?

メラビアンの法則とは、コミュニケーションにおける言語・聴覚・資格の影響の割合を明らかにした心理学上の法則のことで、1971年にアルバート・メラビアンという心理学者によって提唱されました。

「人の印象は第一印象で決まる」「人は見た目が9割」と言われていますが、私たちは視覚と聴覚からの情報をコミュニケーションを取る上で大事な情報として捉えています。

視覚情報:55%
聴覚情報:38%
言語情報:7%

話の内容より、笑顔でハキハキと喋り、自分に見合った洋服を着ている方が相手の記憶に残りやすいんです。
話の内容がとてもいいものでも、姿勢が悪く、暗い声でボロボロな服を着ていたら何も入ってこないと思います。

どちらの方の「提案」を聞きたいですか??信用できますか??

髪の毛も同様で、たとえメイクをバッチリ決めていても、髪の毛ばボサボサだったらどう思いますか??

この人、仕事できる人なんだろう。信用してもいいな。

とは思わないと思います。
それだけ、「髪の毛」は人に見られており、自身の印象に大きく左右します。


今回は、夏の紫外線でダメージを受け、かつこれからの乾燥対策に向けてのケアの大切さと内側からのケアについて書きたいと思います。


はじめに

髪の基本的な性質と乾燥のメカニズム

髪の毛の断面図

まずはじめに、髪の性質を理解することで乾燥対策に必要なケアが見えてきます。

髪は主にケラチンというタンパク質から成り、その表面はキューティクルと呼ばれる鱗状の層で覆われています。
このキューティクルが紫外線や乾燥などの外部からの刺激で傷つくと、髪内部の水分が失われ、乾燥やダメージが進行します。

また、キューティクルが損傷すると、髪が絡まりやすくなり、切れ毛や枝毛の原因にもなります。

乾燥した季節には、キューティクルを保護し、髪内部の潤いを保つことが大切です。外からのケアだけでなく、体内からも髪を強化するアプローチを取り入れることが、美しい髪を保つための鍵となります。


髪に必要な栄養素と食事

内側からも栄養補給

乾燥やダメージに強い髪を作るためには、外側からの保湿ケアと同時に、髪を内側から栄養でサポートすることが重要です。

髪の毛を育てるための栄養素を食事に取り入れることで、美しい髪に変身します。

❶ビオチン

ビオチンを多く含む食材

ビオチンは水溶性ビタミンの一種で「ビタミンH」とも呼ばれています。

『H』はドイツ語のHaut(皮膚)に由来し、ビオチンが皮膚炎を予防する成分として発見されたことから名づけられたもの。ビオチンは髪の成長を促進する役割を果たし、髪の主成分である「ケラチン」の生成をサポートし、髪を強く、健康にします。

卵黄、アーモンド、ほうれん草などがビオチンを多く含む食品です。

ほうれん草と卵の炒めもの

ほうれん草と卵の炒めもの
材料(2人前)
・ほうれん草 150g
・卵 2個
・a)醤油 小1
・a)料理酒 小1
・a)鶏ガラスープの素 小1/2
・a)コショウ 少々
・ごま油 大1

【手順】
1.鍋にお湯を沸騰させ、ほうれん草をしんなりするまで1分ほどゆでる。
  流水に取り水気を絞り、根元を切り落とし3cm幅に切る。
2.ボウルに卵を割り入れ、菜箸でよくかき混ぜる。
3.中火で熱したフライパンに半量のごま油をひく。
  2を入れて大きくかき混ぜながら炒め半熟状になったら一度取り出す。
4.キッチンペーパーで余分な油を拭き取り、同じフライパンに残りのごま油をひき、1を入れ中火で1分ほど炒める。
5.全体に油がまわったら、3を戻し入れ、(a)を入れて中火で炒めます。
6.味がなじんだら火から下ろし、器に盛り付けて完成。

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