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がん闘病記#2 発覚まで①~突然の大量出血~

さてさて、一昨日から始めたnoteですが、まずはがん発覚まで何があったか。
あまりに突然の出来事でしたが、今思えば‥という症状もあったので、詳しく書き残していこうと思います。


突然の大量出血

3連休の最終日、夜の21時過ぎ。
主人とソファでテレビを見ていた時だった。
(うーん、なんか子宮のあたりが嫌な感じ・・)
トイレに行ってみると・・・

ぎゃーーーーーー!!!なにこれ!!!

突然の大量出血。
血の塊のようなゼリー状のものもボトッと落ちる。

主人に助けを求めてリビングに戻ったため、床中に滴る大量の血痕・・・。
まるで事件現場。

パニックになる私。
過去2回の流産経験がフラッシュバックする。

まずい、まずい、、、、、これはまずい!!!

休日だけど、夜間だけど、朝までとても待てない。とにかく病院に電話。
「すぐ来てください」と言われ、財布と携帯だけ持って病院へ。

出血は止まったし、特に痛みもない。
タクシーを呼ぶより歩いたほうが早い。

普段私のこととなると全く心配しない主人も、この時ばかりはさすがに病院まで付き添い。病院まで歩く間、「どうか大丈夫でありますように」そればかり考え、お互いに口数も少なくなる。

コロナ渦だったため、入口で主人と別れ、私はまずPCR検査。
夜間勤務の看護師さんに「お腹の張りはないですか?」と聞かれ、その時初めて、お腹の張りがまずいものだと認識した私。

そういえば、ちょいちょいお腹張ってました。
特に残業して身体がしんどい時。
毎日満員電車に揺られ出社し、夜21時、遅いときは23時とかまで働いてた。
しんどい時にお腹張ってた。

病院に行ったときは張ってなかったので「特には張ってないです」と答えたものの、念のため計測(ノンストレステスト)することに。

30分くらいたっただろうか。
看護師さんが戻ってきた。

「うーん、張ってますね、これ。
 今日は張り止めの点滴を打つので、
 一晩入院してください。」

えー、入院!?
ほぼ手ぶらで来てしまった。
明日会社行けるかな?さすがに午前休かな?
こんな、今思えば暢気なことを考えていた私。

とにかく、主人にLINEで連絡。
”ごめん、会社用の鞄にPCとスマホ入ってるから持ってきて。”

せっかく鞄を持ってきてもらったのに、既に面会制限が始まっており、鞄は看護師さんを通しての受け渡し。

深夜24時過ぎに上司に事情をメール連絡し、いったん不安な夜を越すことに・・・

切迫早産の疑い

翌朝、入院計画書を渡されると‥
病名欄に「切迫早産」の文字

え!?私、切迫早産なの?

とりあえず、入院したことに理由が必要なので、切迫早産って書いただけかな‥?
あれ、入院期間が2日間ってなってる。

ここでとりあえず、今日は会社を休むことを上司に連絡。

そして一日に何回か、ノンストレステストを行うことに。

看護師さん「いま、張ってるの分かりますか?」
私「いや、、、わからないです。」

こんな会話を何度繰り返したことか・・・。
もともと痛みに強い体質のせいか、機械が”張ってます”とアラート出しても自分では全くわからない。

機械のモニターと、張りの波長の曲線を見ていると、数分置きにきれいに波打っていることに気づく。

私「結構定期的に張るものなんですね。」
看護師さん「・・・。ちょっと待っててくださいね。」

ベテランっぽい看護師さんも来て、何人かでモニターをチェックしているが、表情が硬い。
看護師さんが医師に電話して状況を伝えている。
「数分置きに張りが来てて。ええ‥。すぐ来てください。」

バタバタバタバターっと数人の看護師さんが来て、車椅子に乗せられる私。
(え、急に車椅子?)と思ったものの、「歩かないでください」とのこと。

そして診察台へ。
「破水してないかチェックします。」

ええ!?
破水?
まだ妊娠24週で?

医師「子宮口は閉じてるけど、羊水の反応がありますね。もう一度詳しいチェックします。」

診察台に乗せられたまま数分後。

医師「先ほどの簡易検査では羊水反応がありましたが、詳しい検査結果、羊水ではありませんでした。ただ貼りの感覚が短くて、破水した場合危険なので、張り止めの点滴を打ちましょう。」

状況が飲み込めないうちに、あれよあれよと点滴が開始される。(ちなみに1回では針が入らず3回針を刺すことに。この針が入りにくい血管には後々苦しめられることに‥)

点滴モニターを見ると‥‥ん?

<残り33時間>の表示‥。

どうやら今日も帰れそうにない。
売店に行こうにも、コロナ禍でNG。
そりゃそうだ。ここは産科。廊下に出れば産まれたての新生児を抱いたお母さんもいる。ここにコロナ持ち込んだら大変だ。

看護師さんに「欲しいものがあれば代わりに買ってきますよ。」と仰っていただくも、欲しいものありすぎだし、売店に何が売ってるか分からないしで申し訳なくて頼めない。

やむなく主人に着替えや洗顔、タオルといった生活用品のデリバリーを依頼。急な入院って本当大変だなと思い知る。いかんせん緊急事態すぎて、スーパー手ぶらで来てしまった。

‥。

それにしても暇だ。暇すぎる。
ダメと分かりつつ会社のパソコンを開いてみる。想像通り、ものすごい数のメールが来ているのでとりあえずさばく。

ちなみに今日はシャワーもダメらしい。
とにかく安静に。
明日主治医の先生が出勤なので、もう一回詳しく診てもらうことになった。ということは、明日も会社休まなきゃいけないかな。まあけどパソコンはあるし、電話や会議は出れないけど、やろうと思えばいくらでも仕事できるな。

そうしているうちに2日目が終わり、翌日主治医の先生の診断があり、事態はもっと悪い方へ向かっていくのでした。

続きはまた次回!

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