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【shopifyのデメリット】受注処理スタッフ目線

こんにちは。受注処理スタッフ出口です。
普段は問い合わせ対応や納品書データを作ったりする、通常の受注業務のほかに、ネクストエンジンの設定や調整も行っています。なので受注処理スタッフ兼、バックオフィスの設定してる人(フロント構築ではない)といった感じです。

最近はshopifyがアツいですね。当社が7月より始めたshopify構築サービスの影響もありネクストエンジンとshopifyを連携させたいといったお客様や、shopifyの受注についてご質問いただくことも増えてきました。

shopifyがいかに素晴らしいかは巷にたくさんある他の記事をご覧ください。
この記事では裏方目線のデメリットしか挙げません。(時間の経過とともに解消される項目もあると思います)


①国内のサービスとの連携が弱い

既にECサイトを多店舗展開されている方はネクストエンジンのような「一元管理システム」を入れているところも多いかと思います。(CROSS MALLや助ネコ、EC店長、GoQSystemなどなど)
当然、新規出店するのっであればそのサービスで一元管理したいですよね。
ただ、まだこういった受注処理サービスとの連携をしているところは多くありません。

ネクストエンジンは大々的に連携をうたっておりますがまだまだ制約や自動連係対象から外れてしまう注文があったりと、決して万能ではありません。
定期注文は自動連係対象外で、それを知らなかった会社様が何とかネクストエンジンで管理できないかとシステム開発の話が来たことも・・・(-_-;)
他にもマルチロケーション機能が実質的に使えないなどshopifyの機能を殺してしまうところもあります。

これからもっと広がりを見せていくのでしょうが、直近として対応サービスが多くないため既にECサイトを有しているショップは既存店舗・導入済みサービスとの相性も判断材料に入れないといけません。

対応サービスはネクストエンジンのほかはシッピーノやロジクラなど物流色の強いサービスが多いです。これはカナダという広大な土地を持つ国では「どの場所から発送するか」ということが重要になり、そのために「マルチロケーション」という機能が発達した影響なのだとか。


②標準搭載機能の粗さ

これはshopifyのメリットでもあるのですが、カスタマイズ性が非常に高いため、標準搭載機能が細部まで行き届いていなかったりします。日本発のサービスではないという理由も大きいですが。
よく言われますが配送日を設定できる機能がありません。これを実装するにはアプリ、もしくは開発が必要です。

あとはデフォルトでダウンロードできるCSVが注文管理画面のものだけなんですね…既存システムに取り込む用に適したCSVを出力しようと思ったらアプリが必要です。アプリによるカスタマイズ性が高いので対応できなくはないですが、カスタマイズできなくたって、既存システムに対応してりゃいいんですよ…なんてこともあるというわけです。 



③アプリ同士がバッティングしてうまく動作しない

shopifyを構築する上で欠かせないアプリ。前述した通り「日本でECするならこれは必要だろう」という機能の実装にもアプリが必要だったりするため、(フロントも関わってきますが)アプリはある程度複数のものを導入しなければなりません。しかし、様々な開発者が様々なものを作っていますので、その「相性」というのは考慮されて開発されておりません。
ですので、複数のアプリを入れた場合、システムがバッティングして正常に動作しないことがあります。これを回避するためにはコーディングでの機能実装が必要です。



④無料期間に試せないことがある

例えば無料期間中に有料テーマと有料アプリの相性を知りたい場合、有料テーマはプレビューできますが実装はできないので、有料テーマを買う必要があったり、アプリによってはテストサイトでは実設定できないものがあったり…。様々な開発者が様々な環境で開発を行っているためこういったことも起こります。



⑤国内向けアプリがまだまだ少ない

例えばshopifyでは、配達希望日設定が標準ではありません。
ここでアプリが必要になってくるのですが、日本向けのアプリはまだ少ないです。
営業日換算できるアプリがほぼなかったり、配送業者の設定が出来なかったり…そしてなぜか「配送を受け付けない日」が設定出来たり…
私の日々使用するネクストエンジンとの連携ともなるともっと数が絞られてしまいます。

導入・サポートの観点からも日本語対応のないものは私のようなモノリンガルにはひどくハードルが高いです…。



⑥受注処理の常識が通用しない

ある程度バックオフィスに詳しい方なら、大体の管理画面を勘で操作できることもあるかと思いますが、shopifyの管理画面にはその勘が通用しませんでした…(配達指定日がないなんて信じられません…)

たとえばshopifyペイメントで増額を行った場合、増額は「丸ごとオーソリを取り直す」ものと思っていましたが、shopifyは「増額分のみ再度決済依頼が走る」仕組みでした。(入金消込どうしよう…しかも仕組み状1回目と2回目が違う決済方法を選べてしまう…)

これは一長一短あると思いますが、日々他の管理画面を触る身としては衝撃でした。

shopifyではほぼクレジットカードが「自動承認」でないと運営しづらいため減額の場合は「返金」となります。
※承認期間が短いため、注文時に請求が確定してしまう運用でないと安心できないと感じました。


以上、受注処理スタッフから見たshopifyのデメリットでした~!
勿論もちろん、巷にたくさんメリットを紹介するページもありますし、
時間の経過とともに解消されていく部分もたくさんあると思います。
現にこれを書いている最中に今まで標準では非対応だったJCBカード・ペイペイが今後対応との発表がされていました!!
ご参考までに!



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