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I hope that I am still alive next year.

この記事はエイプリル・ゴースト(以下A)とジューン(以下J:Aのメンター的存在だが、多くは謎に包まれている人物)との対話形式でお送りします。

A:早いもので2021年も年の瀬ですね。Jさん、お正月は何食べますか?
J:ん? お正月に何食べるかって? お節にお雑煮ですかね?
A:いいですね。わたしもお正月用の食材を買い出しに行かないとかなぁ。
J:えっ? お節作るの?
A:まさか…。でも、お雑煮くらいは作ろうかなと…。
J:へぇ。いつからそんな家庭的になったの?
A:作ってみようかなって思ってるだけで、実際料理できるかは怪しいですけど…。だから家庭的ではないと思いますよ。自分が食べる分を作るくらいは誰でもやってるでしょうから。
J:誰でもやってることをAちゃんがやってるってのが、レアケースだなと(笑)。
A:…。わたしのことどれだけ出来ない奴だと?
J:いや、ちがうって。Aちゃんて「右に倣え」みたいなことを嫌ってたところあるじゃない? 
A:たしかに協調性がないことは自覚してますし、年中行事みたいなのはあまり参加したがらないですけど。
J:それがなんか正月らしいことをしようとしてるから、どういう心境の変化かなと思ってさ。
A:う〜ん……。心境の変化……はあるのかな? あったとしても今それを考えるのはめんどくさいんで、やっぱこのお正月はパスタを食べてもいいですか?
J:それは「〜らしい」事から逃れようとしてる? それともハッタリ?
A:さぁ〜…どっちでしょうか。「〜らしい」事から逃れるというか、それから逃れられない自分がいることを認めたくないというか。
J:あぁ…
A:でもお雑煮は食べますね、たぶん。いや、残ったシュトーレンとコーヒーを味わってるかもしれない(笑)。


J:Aちゃんが今飲んでるの、それ紅茶だよね?
A:あ、バレました?
J:ずっとコーヒーが好きなんだと思ってたけど、なんで紅茶飲んでんの?
A:Jさんはコーヒーですね、しかもブラックで。
J:そうさ、おれはAちゃんのコーヒー熱に感化されてコーヒーを飲み続けてるんだけど……当の本人は紅茶に鞍替えしちゃってるって、酷くない?
A:あ、ちゃんと覚えててくれたんですね。ありがとうございます。
J:おぉ、覚えてるよ。引くほど熱弁してたじゃん。
A:いやぁ、お恥ずかしい。
J:飽きちゃったの? 
A:飽きた…というか飲まなくても済むような体になったんですかね。
J:はぁ…?
A:3年くらい前にひどい風邪をひいて、ちょっと食生活を変えたんですよ。で、コーヒーも少しの間飲まずに過ごそうとしたら、そのまま…。
J:コーヒー飲まなくても生きていける! って気づいたんだ。
A:(笑)そうですね…。たぶんわたしの摂取容量を満たしてしまったんだと思うんです。だから…やっぱり飽きた(=飽和状態)ってことになるんですかね。
J:紅茶がその代わりになれるの? ちょっとコーヒーの気持ちも考えてやってよ。可哀想じゃない…。
A:…そう…ですね(⁈笑)。でも紅茶には紅茶の良さがあるし。コーヒーほどにはのめり込んでないですけど。
J:だろ?
A:ただ、もうコーヒーを欲することはない…かな。
J:あぁ、そうなんだ。そんなあっさりと…。
A:いや、そんなに簡単でもなかったんですよ。あれだけ大好きだったコーヒーを飲まなくなる日が来るなんて。自分でも不思議ですもん。
J:あの蜜月の日々を思い返すと。
A:うん…(蜜月⁈)。わたしの中では好きと断言できる数少ないものだったから。だけどたぶんもう戻らないでしょうね。だから、Jさんはコーヒーを好きでいてください。
J:え⁈  おれ? Aちゃんのコーヒー愛はおれに託されたの? ってこれ何の話?
A:えーっとね、お節の話でしたっけ?
J:キミはもう正月に寝込んでしまえばいいんじゃない?(笑)。

*   *   *

今回は音楽のことに触れていませんが、タイトルだけはマキシモ・パークの「Apply Some Pressure」の歌詞を使いました。
みなさま良いお年をお迎えください!

Maximo Park/Apply Some Pressure


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