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面白き こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり

先日主催した『運動会』をフックに、チームビルディング・リーダーシップ・レジリエンスなど徒然と考えたことを書きました。

『運動会』を企画したい!

『運動会』って響きからしてなんだかわくわくしませんか?『社会人になっても、楽しいことをしたいよね!』と友達と話した流れで企画を始めて、当日は参加者のみなさまにも力添えいただいて、無事に60人規模の運動会を開催することができました。

当日はもちろんのこと、当日までの準備もめちゃくちゃ楽しかったので、また開催したいなと思っています!やるとしたら、再度プライベートでやるのもいいですが、企業向けに開催できたらおもしろそうだなというのが、最近の企みです。

『会社で運動会をやるぞ!』となると、なんだか愛社精神を育む洗脳が行われそうで、嫌な感じもします。もっとも、楽しい協働体験を経てチームや会社に対して適度な愛着や当事者意識を持つことができるようになると、トップダウン組織の醸成というより、むしろ改善の声があがりやすくなって、より良い方向へ進むのではないでしょうか

実際、運動会は社員同士の交流を促すことによる新規事業の創出や事業の活性化、さらには家族を巻き込んで会社への愛着を育み、離職率低下の手段としても注目されてきているようです。また、社員にイベント運営を担わせることで、リーダーシップの育成にもつなげるケースもあります(News Picsの記事より)。

私自身、大企業となった会社に入社してきたからか、会社に対する愛着があまりありません。また、個人でも遂行できる業務内容なので、チームの一員としての当事者意識も低いなと思います(会社やチームが嫌いなのではなく、無関心に近いです)。

座学で会社のビジョンやチームビルディングを叩き込まれたら発狂しそうですが、一緒に楽しく体を動かす中で自然と体得していくのであれば、すっと自分の中に入ってくるイメージがあります。

『仮決め』をして試してみる

上記チームビルディング(協働や当事者意識の醸成)の他、リーダーシップ(自己認知・自己表現・自己実現)、レジリエンス(しなやかな強さ)などに興味があります。全部私自身が課題に感じてきたためです。

興味をもって知識をつけるだけでは物足りないので、実践の場で活かしていきたいです。仕事は転職支援の法人営業ですが、こころの音を聴いて前向きな一歩を踏み出すきっかけが生まれる場をつくれたらと思い、社外ではWOLSAMを動かしています。

WOLSAMではこころのおとを聴き、心理的・物理的ハードルを取り払うことで、やりたいことへの挑戦を後押ししようとしています。

私は特に心理的ハードルを取り払うことに想いがあります。対象としてイメージしているのは、今の状況を変えたいと思っていて、本当は自分の力で変えられるものの、心理的ハードルによって変えることができていない人です。

心理的ハードルとは、①そもそも向かいたい方向(Will)がわからなくて進めていないこと、②向かいたい方向はわかるものの自信がなくて進めていないこと、この2つを想定しています。

①そもそも向かいたい方向(Will)がわからない場合は、A)人または事との出会いの中で選択肢を広げること、B)ちょっとでも気になるものを試してみること、そしてC)人との対話の中で他者という鏡に自らを映して省みることが手だと思っています。

B)ちょっとでも気になるものを試してみることについて、大学生の時に活動していた、高校生向けのキャリア教育をしている一般社団法人Foraでは、『仮決め』という言葉を使っていました。ちょっとでも気になるなら、『仮決め』をして試してみる。これだ!と思ったなら深めればいいし、違うと思ったなら別のことを試せばいい、という考え方です。

『そんなふらついているようじゃ、一貫性がなくてダメなんじゃないの?』という人もいますが、やってみて初めてわかることもあるのは確かなので、他人の人生にごちゃごちゃ言ってくる人は放っておけばいいというのが持論です。

何を幸福と考え、また何を不幸として考えるか

②向かいたい方向はわかるものの自信がなくて進めていない場合は、A)自分にできること・得意なことを認知すること、B)ネガティブな事実解釈のパターンを認知してポジティブに変換していくこと、C)小さな挑戦を周りが応援して成功体験を積み重ねていくことが有効だと思っています。

A)自分にできること・得意なことを認知することについては、いろんな性格・強み診断がありますよね。私がやってみて面白いなと思ったのは、16personalitiesとストレングスファインダーです。

ただ、B)ネガティブな事実解釈のパターンを認知してポジティブに変換していかないと、根本的な解決にはならない気がしています。SixSecondsEQモデルでいう自己認識(感情リテラシー、自己パターンの認識)と自己管理(感情のナビゲート)です。
※EQ(こころの知能指数)についてふれた記事はこちら

『何を幸福と考え、また何を不幸として考えるか。その考え方が幸不幸の分かれ目なのである』D・カーネギー
『面白き こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり』高杉晋作

ABC理論を知っていますか?Activating event(出来事)をどういったBelief(信念:受け取り方や感じ方)によって、どのようなConsequence(結果としての感情や行動)として認知したのかを俯瞰した上で、不適切なBeliefを適切なものに置き換えるという論理療法です。

これから開催予定の2018年の振り返り会では、モチベーショングラフを用いてこの1年間に起きたActivating event(出来事)とConsequence(感情)を可視化した上で、対話を通してBelief(受け取り方)やその元となっているWill Be(ありたい姿)やWill Do(やりたいこと)を認知するワークを検討しています。

自分の人生の主人公になる

自己認知に留まらず、行動変革をも促すのが理想状態です。だからこそ、①そもそも向かいたい方向(Will)がわからない人が、B)ちょっとでも気になるものを試せる場を、②向かいたい方向はわかるものの自信がなくて進めていない人が、C)小さな挑戦を周りが応援して成功体験を積み重ねていける場をつくっていきたいです。

私自身、やりたいことをWOLSAMでちっちゃく試せている経験が自信につながっています。『夢を実現するために転職や起業をしよう!』と言うとハードルが高いと思うので、まずはWOLSAMで一緒にちっちゃく試してみて、それをきっかけに夢に向けて自走していける人を徐々に増やしていけたら楽しいなぁ。どうやったら巻き込めるかなぁと企み中です

最愛のミュージカル『WICKED』の『For Good』(あなたを忘れない)という歌に、『Because I knew you I have been changed for good』(あなたと出会えて、私は変わったの)というフレーズがあります。
そう思える人を大切にしたいし、誰かに前向きな変化のきっかけをプレゼントできる人でありたいです。
※『For Good』にふれた記事はこちら

『リーダーとは、生き方や働き方のハンドルを自分で握っている人のこと』
『完璧なリーダーはもういらない』(長尾 彰)という漫画『宇宙兄弟』をテーマにリーダーシップについて語っている本に、そう書かれていました。

私自身、その意味でのリーダーでありたいし、自分の人生の主人公となって日々わくわく過ごす人を増やしていきたいです。

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