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"EI"とレゴシリアスプレイ

『あすよみ』のワークショップに参加した。
EIという概念を知り、レゴシリアスプレイを体感できたのが面白かったので、振り返って紹介するとともに、ワークショップを通して気づいたことを綴る。

【AI vs EI 〜レゴブロックを使って、AI時代に求められる人の能力を学ぶワークショップ〜】

EI(Emotional Intelligence)

日本においてEI(Emotional Intelligence)は、情動知能・感情知能などと訳され、EQ(こころの知能指数)とも呼ばれている。
目指すべき成果を生むために、自己や他者の感情に関しての認識や自己管理を高め、感情と思考のバランスをとる能力を意味する。

AI(人工知能)時代を迎えた今、感情を持つ人間だからこその能力、EIの必要性が高まっている。世界経済フォーラムのダボス会議において、2020年の世で求められる能力Top10が話し合われたところ、2015年は圏外だったEQが6位にランクインしたのだ。

IQ(Intelligence Quotient=知能指数)が遺伝的な資質による学習能力であるのに対し、EQは誰もが開発可能であると言われている。
Six SecondsEQモデルは、次の3つの探求を心がけ、8つのコンピテンシーを実践することでEQが働くと考えている。

◉知る Know yourself

・感情リテラシー:単純な感情状態から複雑なものまで、正確に認識し、解釈すること
・自己パターンの認識:習慣的に繰り返す反応や行動を認識すること

◉選ぶ Choose yourself

・結果を見すえた思考:自分がとろうとする選択肢のメリットとデメリットに関して、行動をとる前に考えることができること
・感情のナビゲート:感情を戦略的なリソース(情報資源)として捉え、その感情を評価し、活かしたり、変化させたりすること
・内発的なモチベーション:報酬や見返りなど外因性によるものではなく、個人の価値観や責任感など内から湧き上がるエネルギーを生み出すこと
・楽観性の発揮:希望や可能性を信じ、自分から前向きな展望をもてること

◉活かす Give Yourself

・共感力の活用:周囲の人の感情を理解し、適切に対応すること
・ノーブルゴールの追求:日々の選択を、自己の強く大きな目的と結びつけること

レゴシリアスプレイ

今回のあすよみでは、EIについて学び、レゴブロックを使って自分の感情を俯瞰するワークショップ、レゴシリアスプレイを行った。
頭で考えてから組み立てるのではなく、心の赴くままに作ってから意味を後付けしていくことがポイントだ。

お題は『失敗した経験』

手前の人形が私だ。
私が正しいのだ!と頭に旗印を掲げて意気揚々と進んできたが、はっとして振り返ると後ろに誰もついてきていないことに気づく。
後ろからじっと見つめてくる目がある。
自分が掲げていた旗印と同じものが向こう側にもあるが、その近くには花が咲いている。

2つめのお題は『1ピース付け足す』

私が付け足したのはハシゴだ。仲間と離れてしまった自分をつなぐ架け橋である。架け橋になるのは、相手の状況や感情を慮る心だ。

私は我が強いタイプと自己認識しているが、自分を強く出しすぎたせいで周りから人が離れていくのが怖く、嫌われないように、場の調和を乱さないように動いてしまうことがある。

配慮はするけど、遠慮はするな

会社の先輩に言われた言葉を思い出した。
自分と他者の架け橋となる思いやりや配慮は必要だが、下手に遠慮をして自分を100%発揮できないのは、自分にとって苦しく、結局は周りのためにもならない。

ただし、人によって受け取り方はさまざまなので、何が配慮で何が遠慮に当たるのかは一概には言えず、難しいものだ。

あそぶように、学ぶ

レゴシリアスプレイは、自然のこども心にかえってわくわく楽しむことができた。
学ばざるを得ないと消極的だったり、学ぼう、学ばなければならないと積極的すぎても、新しい学びを得ることは難しい。
私的なワークショップで使うために買い揃えるのは金銭的に難しいが、あそぶように、わくわくと、自然と気づく、学ぶ道具としておもしろかったので、また機会があれば参加したい。

#レゴシリアスプレイ #EI #EQ #ワークショップ

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