私は彼氏ととてもうまくいっている。 この1年半、けんかは一度もしたことがない。 多少、連絡の頻度が少なくなったなとは思うけど、浮気や他の女の子の存在を想像し不安になったこともない。 とてもいい関係だと思う。 だけど、未来はわからない。こんなに順調でも、こんなにお互い好きでも、この先があるのかどうか私にも彼にも見えない。 普通、こんなにうまくいってて、1年半も続いているならこのまま同棲や結婚に向かっていることに希望を抱けそうだけど、私たちは違う。 お互いに好きでも、未来が
恋愛は楽しくて幸せなものなのに、未来を考え出すと不安になる。 どうして「今」だけに集中できないんだろう。 わからないこの先のことを考えて感情の無駄遣いをしてる。 相手はどう考えているんだろう。 もしかしたら彼は割り切って今を楽しんでいるんじゃないか。 ということは近い未来この関係は終わるのか。 とにかく不安で仕方がない。 けんかもなければ、険悪な雰囲気もない。 なのになんだか今までより彼の態度が違う気がする。 でも会うと普段通りで、自分の考えすぎかな? いや、でも絶対気のせ
自分が感じている気持ちを全て的確に言葉にできたら少しは楽になるだろうか。 人にわかってもらえるくらいちゃんと言えたら、なんとなくもやもやする気持ちは薄らぐだろうか。 私は、こんなに人って感情あったっけ?と思うほど、大人になるにつれて自分のいろいろな感情に振り回されている。 喜怒哀楽を果てしなく細分化していった先でやっとあてはまるような感情。 どれにも当てはまらない、途方に暮れるような感情。 小説やエッセイを読んでいると、自分では言語化できずに埋もれていったそういう感情を発
ある朝、彼が「今日仕事行きたくないな」と言った。 すごく深刻な感じではなくて、あー行きたくないなーというトーンだったけど、その気持ちが私にはすごくすごくすごく理解できた。普段今までそんな言葉を彼から聞いたことがなくて、私は一瞬かける言葉が見つからなかった。そのくらい私はその憂鬱さを知っていた。なんて声をかけたか覚えていない。 私は幼稚園も小学校も3−4年生くらいまで、行きたくないと思うことが多かった。涙が出るほど行きたくなかった。別にいじめられているわけではなかったし、行け
ときどき書きたいときに書くだけ書いて下書きに眠ってる記事がだんだん溜まってきた。 やっぱり書くことは好きなので日々思ったことを書いてゆこうと思います。 日記の代わりというか、1年後に見返したとき、こんなことを考えていたのか〜と自分を懐かしむためのものになることを願います。 過去に思ったことも感じたことも書いてゆけたらいいかもしれないです。 出来事も含めて。 私は感情を出すということをあまりしてこなかったし、特に人に話すということもしてこなかった人生です。人に話したいという欲
何気ない会話のやりとりの中で、嘘ではないけど本音ではないことを言ったり、言われたりすることがある。それはお互いをよく知る関係であればあるほど多い気がした。相手がどう思うか、どんな反応をするかわかっているからこそ、相手を思う優しさが本音をそのままストレートに言うことを避けてしまう。 人と話すとき、発言の言葉の意味そのものだけではなく、相手の表情とか、言い方もそうだし、声のトーンとか、会話のほんの一瞬の間だったり全てがそのコミュニケーションの要素として存在する。 マーヴィンの背
あの終わりかたが好きだった。ブレットが本当に一番好きなのはジェイクなんだなと思わせるシーンだった。 本人はそれに気づかないふりをしていたのか、全く気づいてないのか、どちらにしても切ない。 スペインでの旅行で、ロメロと出会って別れたことが彼女にとっていい区切りになればいいと思った。 ブレットが戦争で恋人を失ったことは相当のダメージだったと思うし、戦争を経験したこと自体が人を変えてしまったんだと想像する。色んな人とベッドを共にしたところでその悲しさが消えることはないだろうし、本人
ジョージ・エリオットの「サイラス・マーナー」です。 人間って、こんな風に何かに期待したり、絶望したり、態度を一変したり、誰でも一瞬で、いい人にも悪い人にもなれる存在だなと。 執着することは人を盲目にし、良いことと悪いことの判断も曖昧になる。 最後のナンシーとゴッドフリーの沈黙が印象的だった。 自分の思い通りにいかないことを諦め、目の前の現実を受け入れることでやっと2人の人生が始まることが嬉しかったし、それができた2人はすごいと思う。 言葉にしたら消えてしまう感情を沈黙
【ネタバレにご注意ください】 読む前に、どこかで「人間の悪意を表した本」という紹介文を読んだからか、もっとあからさまにどろどろした人間の悪意が描写されてると思った。どんどん読み進めていっても2人の姉妹にはほとんど変化がなくて、何か大きなどんでん返しもない、想像した以上に淡々とした2人の暮らしが書かれていた。ハラハラするシーンもなければオチというオチもなく、期待していた分、読み終わって拍子抜けする感覚だった。 でも考えてみたらそれがきっとものすごくリアルなんだと思う。 自
なんで今まで読まなかったんだろう、と少し後悔した。 著者の名前も知っていたし、世界的にも有名なことは知っていたけどずっと手に取らなかった。 大人になるまではほとんどファンタジーかミステリーしか読まなかった。 全部読み切らないと先が気になって眠れないようなワクワク感やハラハラ感が好きで。 だから大人になって初めて吉本ばななの「キッチン」を読んで静かに感動した。恋愛をしたら、たぶん誰もが一度は感じたことがある、けどそれが喜怒哀楽のどれにも当てはまらなくて気に留める間もなく流れ