有安杏果のオリコン記事を添削してみる。

大炎上を起こしたTHE PAGEの記事掲載から4日経ち、新たにオリコンニュースにインタビュー記事が掲載された。

対して炎上したTHE PAGEの記事は下記の通りである。

こちらのオリコンの記事はTHE PAGEの記事に比べたらまだ好意的にみられているのではないか。

もちろん、THE PAGEの大炎上によりそもそも有安杏果について触れる人が更に減ってしまったので、多数の人が実際にどのように思っているかは定かではない。

筆者は「TEH PAGEに比べてマシな記事ではあるが、余計なことを言ってるし、自分の立ち位置がまだ見えてないのではないか。」との感想を持った。

もう一歩踏み込むと、THE PAGEを打ち消したい思いで受けたペイパブ(お金を払って書いてもらう記事)なのではないか?との勘ぐりもしてしまう。

また、このインタビューで語られてることの中でもポイントがあるので、順を追ってみていくことにしよう。

「本格的に」動き出したのは武道館ライブの1年後

記事の中で有安はこう語っている。

日本武道館でソロライブをやってから1年経った時期に「あのときは……」って思い出話をしてくれる方が多くて。私もそれを読んで「幸せだったな」と思い出して、「またライブをやりたい」と本格的に動き出した感じです。

つまり、有安がライブに向けて始動し始めたのは2018年10月下旬からだと言うことだ。ただ、ここで「本格的に」と注釈をつけているので、ここでは「ライブをよりやりたい気分になった」「より具体的(例えばグッズ、セトリ、編成など)な部分を詰め始めた」というくらいの意味で、すでに公になっている情報から、ライブ計画自体はその前からあったと考えるのが妥当だろう。

ただ、書き方として「この時期にライブ計画を始動し始めた」という印象を持つ人が多いだろうし、前後の文脈から実際にそう解釈できなくもない。いずれにせよ「本格的」との曖昧に取れる回しを行っていることから、有安の心理上、ライブを計画したじめた時期に関しては「何か隠したいことがある」ことが見て取れるのではないだろうか。

私にはプロの写真家の方のような素晴らしい写真は撮れない

ド新人なのは十分わかっています。・・・「これなら私にも撮れるかも。せっかくならカメラを買って……」となってもらえたら。私にはプロの写真家の方のような素晴らしい写真は撮れません。私なりに、私しか撮れない写真を撮っていきたいですし、もう一つの活動の軸である音楽とリンクできたらいいなと考えています。

ここの解釈は大変難しい(笑)。写真家と名乗っておきながら、プロであることを否定してしまっているし、「ド新人」。。。恐らく、写真を発表するたびにハイアマチュアのファン達から批判されていることに対処した発言で、特に深く考えた発言ではないと思うが、批判的に有安について考察している筆者でもこの発言には大変困惑している。

そのときは何かに載せるとかはなくて、普通に趣味でたくさん撮ってました。

ここの発言は額面通り受け取るべきではない。写真展、それに連動した追加公演、SNSをまとめたフォトブック、写真集、など周到に計画された一連のプロモーションから考えると、「比較的早い時期」から「何かに載せる」ことを前提に動いていたと考える方が妥当だろう。

有安自身は偏執的に計画を綿密に立てたがる性格であり、今までのインタビューでも数々の時系列の誤魔化しがあった事実は忘れてはならない。むしろ、饒舌に説明調で語ってる部分にこそ誤魔化しが入っていると批判的に解釈するべきだ。

元アイドルの肩書きに頼ろうとは思わない

ここは、インタビュアーの質問とそれに対する回答を掲載しつつ考察を加えていくことにしよう。まずはインタビュアーの質問である。

「元アイドル」「元ももクロ」とは言われたくないですか?

インタビュアーが比較的核心をついた質問をしており、それに対する有安はまず下記の通り回答している。

8年間も自分の青春のすべてを全力でやっていたことなので、私は本当に誇りに思っています。

まずは「TEH PAGE」での回答と同一の部分として「ももクロは8年間全力で費やした青春だった」との言い回しである。また「誇りに思ってる」に近いことは以前のインタビューでも度々言及しており、ももクロでの活動を必ずしも全否定はしていないと筆者は解釈している。

問題は下記の部分である。

でも、私はその肩書きを誇りに思っていても、頼ろうとは思っていないので、自分からは「元ももクロです」とは言わない方がいいと思っています。ひとりでやっていくのは厳しい道だと思いますが、もっともっと努力して「元アイドル」として恥じないよう「音楽」と「歌」で頑張っていきたいです。

「肩書きを誇りに思っていても、頼ろうとは思ってない」とはどういうことか。恐らくなのだが、ここも特に深いレベルで考えてなくプロモーションやイベント、プロフィール欄の肩書きなどに「元ももクロ」を自分からは積極的に使わないと言うことなのだろう。この回答の直前にはこんなことも言っている。

今はまだ辞めて1年半なので「元アイドル」と見られるのは当然でしょうし、記事でそう書かれるのは全然気になりません。

丁寧に見ていけば確かに「肩書き」について聞かれているので「肩書き」についての自分の考えを答えただけなのだろうが、ここももう少し回答について考えることはできなかったのであろうか。

現状の有安の活動を支えているのはまさに「ももクロ」時代の資産だ。ももクロからの知名度、ファン、楽曲など、ももクロで積み上げた資産がなければ2000人規模を集めたライブなどできないし、優秀なアレンジャーや作詞・作曲家によって作られた自分専用の楽曲だってない。ましてや一般でのイメージがどん底の今となっては、当面の戦略としてはももクロ時代のファンを誘引していく以外、ファンを増やしていく有効な方策はない。

そう言った意味では、ももクロ時代に対する感情は「誇り」ではなく「感謝」の方がいいのではないのだろうか。有安は自分のSNSでは「感謝」を良く使っているが、ここまで引き上げてくれたことに対する感謝はあまり見られない。むしろ、突き放す発言の方が多いことを考えると、よほど何か感情的にしこりがあるのかと勘ぐってしまう。

余計なカドが立つことを話すべきではない

なので、添削をするとすると、「青春を捧げたももクロの8年間は誇りだし、それがあるから今の自分があり、さらに「歌」と「音楽」で頑張って行きたい。」と言ったように、ももクロ時代からさらに積み上げると言う言い方をするべきであった。

もちろん、ももクロ時代を否定することで新たな境地を切り開くと言う考えもあるが、現状その方向性は大失敗をしている。またプロデュース戦略的にも「ももクロの資産(*具体的には楽曲など)を使う」可能性を自分からわざわざ閉じる必要もなかった。使いたくなければ当面使わなければいいだけの話で宣言する必要はないのである。

ももクロの資産を積極的に活用すべき

筆者は「有安が浮上のきっかけを掴むにはももクロの資産を活用せざるを得ない」という立場から考察している。もちろん、何か逆転の秘策があれば話は別だが、配信が自主レーベルになっている現状やライブツアーが惨敗の現状からすると望みは極めて薄いと言わざるを得ない。

そう言った意味ではむしろ、今までのファンやももクロのファンをターゲットに考えて活動をしていき、ある程度安定したところで一般に向けた仕掛けをしていくのが現実的であろう。今までのファンやモノノフはかつての有安を知っており、良い点も悪い点も知っている。悪手の連発で嫌悪感を持ってるファンが多いとはいえ、戻って来てくれるファンの数はそれなりにいると筆者は考えている。

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