エンストバースデー?

マッチングアプリで知り合った人と、
カフェに行こうという話に。
私が直近で空いている日がなさすぎて、
会う約束は2週間くらい先になった。
それでもその2週間の間も
連絡は途切れなかった。
無理して連絡を取り続けているわけでもなく
日常の一部として彼との連絡は続いた。

そして当日。
なんかちょっと
思ってた雰囲気とは違う男性が来たけど、
それでも写真の面影はきちんとあったし、
悪い人ではないと直感的にわかったので、
私は自分の中のギアを上げて
拗らせ感が全く出ないよう気をつけて
彼とカフェで楽しく過ごそうとした。

しかし運悪く、私は体調を崩す。
どうしても歩けなくなった。
前日にちょっとしんどい出来事があったので、
歩けなくなった心理的な理由はそれだろうと
自分でちゃんとわかっていた。
だから、ひとりでしばらく大人しくしていれば
すぐによくなると思ったし、
そうさせて欲しいと彼に頼んだ。
でも彼が私の側を離れることはなく、
結局夜遅くまで私たちは一緒にいた。
そして彼は、私の涙まで目撃したのだった。

思ってたのとちょっと違う男性がきたとはいえ、
丸一日一緒にいたことにより
彼と私はなんとなく形容し難い関係性になった。
(と私は感じていた。)
好きかどうかはわからないけど、
もう会えないのだけは嫌だと思った。
だから、1週間後がたまたま
私の誕生日だということを上手く利用し、
もう一度会う約束を取り付けたのが
ちょうど1週間前。
そして、会ったのが今日。
(今日が誕生日当日ではないです。)

前に会ってから今日会うまでの1週間、
私の中の気持ちは上昇傾向にあった。
彼のことが好きなのかもなぁ〜とか思って。
早く会いたいな〜とか思って。
でも、会うと、
私の中の気持ちは一気に下降し、荒れに荒れた。
今日は誕生日のお祝いだから、と
私が気を遣わずに済むくらいの
ちょっとしたプレゼントを用意してくれていた。
そしてめっちゃ高いお店を予約してくれて
全部払ってくれた。お寿司のお店だった。
お祝いといえばお寿司でしょ〜ってことらしい。
本当に嬉しかったし美味しかったけど
私は可愛げのないお礼しか言えなかった。
人を好きになることが怖いというか、
この人のことを好きになってしまったら
もう後戻りできなくなるんじゃないか

という恐怖に襲われて、
そしてその恐怖から目を逸らすために
自分の中のギアを何段階もあげて、
調子に乗って無理やり
自信満々に振る舞ってしまったから。
そうして彼を
私の掌の上で転がそうとしたんだけど、
自分ではコントロールできないくらいに
ギアをあげるから、途中でエンスト。
拗らせた私の惨めな内面が滲み出てきてしまう。
そんなアホみたいな私を見て
彼が何を思ったのかはわからないけど、
結局私が掌の上で転がされて終わった。
...ような気がする。

帰り道、なんだか涙が止まらなかった。
どうせ私の考えすぎなんだろうけど、
こじらせ女子を卒業することの難しさを
改めて感じて、なんか絶望しちゃってさ。
彼のことが好きなのか、
もうなんにもなんにもわからない。
でもやっぱり、もう会えないのだけは、嫌。
このぐっちゃぐちゃの、
訳のわからん今の気持ちを
ここに綴ることでしか、
今流れている涙を止められないと思って
ひたすらに綴ってみた。
ははは、書いてても涙止まらんけどな。

あんずちゃん、どうか泣き止んでね。
お誕生日おめでとう。

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