本を読むので見ていてください

寝落ち音読

 ツイキャスで音読を配信しています。
 主に就寝前の深夜、私自身が眠くなるまでという勝手気ままな形で、青空文庫で公開されているお話を音読しております。

 本が好きですが、ミーハーです。
 文学に造詣が深いわけでもなく、「この著者の作品は全部読んだ」とか、「この作品については一家言ある」とか、そういうのは全然ありません。タイトルとあらすじしか知らない作品ばかりで、どちらかというと文豪のおもしろエピソードの方をつい読んでしまうくらい、ミーハーです。
 それでもやっぱり本は好きなので、本当はちゃんと作品を読みたいと思っています。が、一人での読書が進まない理由は集中力が足りないからだと考えた結果、「もしかすると誰かが聞いているかもしれない環境」を作れば名作も読めるのではないかと思い、音読を配信してみようと思い立ちました。
 ほとんど作業配信に近しいです。

朗読との違い(個人の感想)

 この配信は、音読であって朗読ではありません。

 朗読は人に聞かせることを前提に行われるため、よってある程度の作品理解が必要になります。登場人物のキャラ付けや感情表現の抑揚など、事前に下読みをしたうえでどのように読もうかということを組み立ててから行うのが朗読だと考えています。
 ただ声に出して読み上げるのが音読、と対比されているのを目にすることが多いように思います。

 その点において、私が行っているのは音読です。

 まず、配信の目的が一人だと集中できないからという理由のため、読んだことのない作品を選ぶことが多く、当然下読みもしていません。読んだことのない作品は初見で音読しています。
 読めない漢字は雰囲気で流したり、堂々と読み間違いをしたりなど粗が多いので、できればテキストと見比べないでいただけるといいな、などと思っております。

 次に、「寝落ち音読」と題して行っておりますが、この「寝落ち」の一番の対象は私自身です。
 就寝前、ベッドに入ってからテキストと配信画面を開き、寝っ転がりながら読み上げています。
 私自身が寝る体勢のため、あくび混じりはしょっちゅうで、お話の途中でも「眠くて文字が追えなくなったので終わります」と言って終了することさえあります。ものすごく勝手な配信です。
 聞いている方の寝落ちの助けになれればもちろん嬉しいですが、どちらかというと「(私が)寝落ち(するまで)音読」という形です。
 
 言い訳がましく理由らしきものを書きましたが、要約すると、「ミーハーな自称本好きによる下手の横好き音読監視配信をやっています」となります。聞く気が失せてしまいそうな要約ですが、正直ですみません。来てもらえたら嬉しい気持ちはあります。

耳から聞く方が得意な方へ

 日によってまちまちですが、平均すると1回の枠は最長1時間程度で、長いお話は数日に分けて読むことが多いです。また、短い作品は1枠で2、3作読むこともあります。(興が乗って3時間半ぶっ通しで1作品読んだアーカイブもあります。)

 本を読みたいけれど、活字を追うのが苦手だ。
 そういう方、結構多いんじゃないでしょうか。
 勉強をする際、ひたすら書く人、ひたすら読む人、ひたすら聞く人の3パターンにざっくり分かれているような気がしています(あるいはどこかで聞きかじった話かもしれません)。もし自分に一番合うインプット方法が「聞く」の場合、読書ってなかなか手が伸びないですよね。
 また、「ながら」でやるのに向かない作業の一つが読書だと思います。
 家事しながら読書って不可能じゃないですか? 通話しながら本を読むのも結構脳が処理落ちする感じがありますし、読書ってまとまった時間を取って腰を据えて向き合いたい作業です。
 別にもっと気軽に読めばいいんですけど、ここは性格によるところだと思います。
 
 最近はオーディオブックなど、耳で読むタイプの本も出版されています。でも、急に買ってみるのはちよっとハードルが高いですよね。
 キャスは無料で聴けます。
 特に「活字はあんまり読む気が湧かないな。でも聞くのはいけるかも」と思っている方へ。私の声でよければ、一緒に気軽に文学作品を楽しめれば嬉しいです。
 もちろん文学好きな方にも聞いていただきたいです。
 初見の人がその作品をどんなふうに読むのかとか、この人漢字弱いな〜とか、この話は初見じゃないんじゃない? など、いろんな観点を見つけて楽しんでいただければ幸いです。
 初見の作品が多いですが、中には再読したくて初見でない作品を読むこともあります。その際は多少朗読チックになっているかもしれません。

聞きにきてください

 冒頭、「監視目的の作業配信に近い」と申し上げましたが、やはり聴きに来てくださる方が多いと嬉しいです。未読の作品を読む際は当然先が読めないため、平坦な語り口になりがちで、皆さまの寝落ちにもちょうどいいのではないかと思っております。
 拙い語り口調ではありますが、様々な未知の作品を皆さまのお力を借りて、まずは私自身が楽しみたいと思っております。

 寝落ちした回以外はアーカイブを残しております。また、寝落ちした作品は後日リベンジをするようにしていますので、読もうとした作品はアーカイブに残るようになっております。
 ぜひ一緒に文学作品を楽しめれば、また、楽しむきっかけの一端になれれば幸いです。

音読した作品の著者名一覧(4/19時点)

 本日時点までに音読をしたことがある作品の著者一覧です。(たぶん)五十音順になっています。
 私の趣味がなんとなく見えるんじゃないかと思います。ご参考になれば幸いです。


・芥川龍之介
・アンデルセン童話
・エドガー・アラン・ポオ
・江戸川乱歩
・梶井基次郎
・グリム童話
・坂口安吾
・太宰治
・谷崎潤一郎
・夏目漱石
・葉山嘉樹
・水野仙子
・室生犀星
・森鴎外
・柳田國男
・夢野久作

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