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松下洸平が出会ったタクシー運転手の話術から気づいたこと


毎週日曜日の朝7時からフジテレビで放送されている「僕らの時代」

先週のゲストは菅田将暉さん、柴咲コウさん、そして松下洸平さんでした。そこで松下洸平さんが、ある日乗車したタクシーの運転手さんとのお話をされていました。内容も面白かったのですが、私はそれより運転手さんの話術に驚きました。

その運転手さんは松下さんが乗車した途端、急にこんなことを聞いてきたそうです。松下さんがその運転手さんの口調を真似て再現してくださいました。声が低くて、淡々…と話す感じ。

つかぬことをお聞きしますが、ご乗車いただいているお客さま全員に聞いているんですがね…

UFO見たことありますか?」


スタジオのスタッフからは笑い声。菅田さんも「武士みたい。そのテンションで!?」と食いつく。柴咲さんも「急に?」と。この時点で、みんな興味津々。

その運転手さんは今までにUFOを4回見ているそうで、そこで乗客の方にも見たことがある人がいるのかを聞いているそうです。合計600人くらいに(笑)松下さんは運転手さんに惹きつけられて、その後の会話が盛り上がったそうです。そして運転手さんはUFOを見たことがない松下さんが降車するとき、

「だからね…たまには空を見上げてください」

と声をかけてくださったそうです。粋な方ですよね。笑 
菅田さんは、その運転手さんは竹野内豊さんなの?って言っていました。笑


私は最近、書くことに関する本を読んでいるので、話の内容の面白さだけでなく、「これは結論を冒頭に持ってきて、興味をグッと引きつけてる」と思いまた。唐木元さんの『新しい文章力の教室』で書かれている言葉を借りると「サビ頭」

例えば、あのお話が

①自分は今までにUFOを4回見たことがある
②今まで乗車されたお客さん600人に聞いてきた
③お客さんはどうですか?

という順番でも、流れはおかしくないし伝わると思うんです。そしてこの順番でも、「”4回”UFOを見たことがある」「”600人”のお客さんに聞いてきた」っていうのがインパクト大なので、十分惹きつけられますよね。

でも乗車した瞬間に「つかぬことをお聞きしますが…」と言われることで恐怖心があおられるし、そしてその後に「お客さんUFO見たことありますか?」って聞かれる方が「この人何を言い出す!?」って絶対に前のめりになりますよね?

もしかしたらこれは、役者である松下さんが話の順序を変えて、面白くしたのかもしれない。あるいは、番組の作家さんから「こう話してください」と指示があったのかもしれない。

いずれにせよ、話す力は書く力に比例しているのかもしれないと感じました。つまり「書く力」を磨くことで、話す力も上がるのかもしれない。「書く」を学ぶことは一石二鳥ですね。


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