ハタチノコロ はじめてのオセアニア(4)赤土、低木、岩?大地の中央で

11/23 さて、無事に5時に起きれた2人はタクシーを拾ってブリスベン空港へ向かう。運転手は感じのいい人。「どこから来たの?」という気さくな質問から「どこに行く(向かってる)の?」と聞かれて「アリススプリングス!」って自信満々に答えたけど、その質問って「どこ(のターミナル)に行く(向かってる)の?」ってことじゃね?ハッと少し気恥ずかしい思いで「国内線で・・」と答えたw 平日早朝の国内線の便はビジネスマンがとても多く、空港で朝食を取っている人が多く見られる。私たちもフライトまで時間があったのでサンドイッチを食べることに。もちろん昨夜の漏洩事故ヨーグルトも食べるよw 搭乗の時間がやってきた。もう手慣れたものだ。アリスに向かう飛行機は小型のものだった。国内線って何となくこぢんまりしてて好き。約3時間半のフライトになり、お昼前には到着するらしい。窓の外を見ると赤土。オーストラリアという土地の真ん中はゴツゴツした赤土と木と岩で表すことができるほど、何もないw 明日からアリス発エアーズロックを周る1泊2日のキャンピングツアーに出かける。全部英語のツアーだけど、いつこは大丈夫だろうか?友達ができると嬉しいな。楽しみだ~☆ セントラルオーストラリア。きっと現地は死ぬほど暑いはず。2月には日中40℃にもなる灼熱地獄。雨季はないらしいが、適度にまとめて雨が降ることがよくあるそう。上空から見ていると、大きな水溜りみたいなものが赤土の上にところどころ存在する。これはクレイパンと言って、大雨のあとにできる湖らしい。予想通り朝食が出てきた。オムレツとソーセージくらいなら食べれそう。いつこは寝たいから食べないって。私は食べるぞw アリスまでのフライトは「あっちゅーまの!」(BY 木村佳乃・・古いw)って感じだった。着いてみるとこれまた簡単な作りの空港だった。小さい飛行機だったので、ビートルズ来日みたいなタラップから降りてくるタイプの出口になっていた。滑走路もそんなに多くないし、何だか航空基地みたい。建物まで自力で歩く通路があったので、私たちはカンタスの機体の全体像を写真に収めることができた。荷物を取り出してアリスの中心街へ向かう。ミニバスが空港から出ていて、ユースホステルまで乗せていってくれる。アリスは思っていたよりもずっと観光地で、プチホテルのような建物が結構建っていて驚いた。でもやっぱり乾燥していて砂埃がすごいし、低木ばっかりだからめちゃくちゃ暑いのである。

いろんなホテルを周ってYHにやっと到着。すごく近い場所にショッピングモールもあって便利そう。ツーリストがたくさんいて賑やかで開放的な雰囲気。町並みもキレイだし気に入ったわ。早速今夜泊まる部屋を予約する。1泊980円程度。安いー!ラッキーなことに空室があり、部屋番号は違うけど、明後日泊まる部屋も予約できてひとまず安心。ついでに明日参加するツアーのオフィスに電話してピックアップ時間を確認しておこう。日本語OKなのでラクチン。げっ!ピックアップ朝5:30!?今日は早く寝ないとだな。まだ時間も早いし、レンタサイクルでも借りて街を散策するのもいいかもね?と思ったけど、残念ながらいっぱいで借りられなかったので歩いて探検!まずは近くのショッピングモールから制覇だ。結構若者向けの洋服屋がたくさん入っている。サーファーブランドのTシャツと上に羽織る薄い半袖のカーディガンを探していたら、かわいいワンピースがあった。でも試着してみたらイマイチ形が体に合ってない気がした。悩んだ挙句、いつこに相談したら同じことを言うので、ワンピースを買うのはやめてカーディガンと白いキャミソールをGET。いつこは2枚で20AUSドルの半袖のチェックのシャツを買っていた。すごくかわいい色の組み合わせで、しかも安い!買い物上手、いつこちゃんだね。次に私はサンダルを探していたので、SALEという文字につられてとなりの服屋に入った。しかし、やはり「買い物あるある」でおなじみ「セールの時に限ってセール除外品を購入してしまう法則」にまんまとハマったw その黒いサンダルは50AUSドルだった。約3,500円・・まーそれほど高くもないよね。デザインと履き心地に惹かれて購入。「箱は要りません!」と店員に言ってその場で履いた。いやーー、ホントに履きやすい。早速お気に入りになったよ☆このモールはスーパーにもつながっているので、後で夕飯の買出しの時にもう一度来てみることにする。

観光地化されてしまってはいるけど、アリスの街はとてもきれい。ちょっとブリティッシュな雰囲気が感じられるのも、私がここを気に入った理由かもしれない。原住民のアボリジニーの人が洋服を着てその辺を歩いているのを見て驚いた。何せ私の中の原住民のイメージ=上半身ハダカの原始的なスタイルだったからw ガイドブックを見ても、アボリジニーが洋服を着ている姿なんてどこにもなかったし。でも服を着ててもみな裸足だった。写真に撮るのもなんだか悪い気がしたので、野次馬根性は出さず遠くから観察することにしたw ピークシーズンではないせいか、旅行者はさほど多くない。キレイな花、カラフルな看板、居心地の良さそうなカフェ・・のんびりした休日が過ごせそう。芝生の上でピクニックしてる人とか、ふらふら散歩してる2匹の犬とか、かなり絵になる。そろそろおなかがすいてきたのでカフェに入る。サンドウィッチ、スパイシーチップス、ケーキを注文して適当に分けて食べることにした。何とこれ、燻製カンガルーのサンドウィッチ。食肉カンガルーは初体験である。思ったほど独特のニオイはなく、やわらかくてローストビーフのよう。ケーキは生のベリーがたくさん乗っていたし、オーダーしたものすべてがとても美味しかった。かなりの時間だら~っとしてカフェを出た。いつこは寝るといって部屋に戻り、私はいつこのお財布を預かってふらふら散策を続ける。アボリジナルアートの店も結構あり、ちらっと入ってみる。独特で面白い絵が多いけど、結構お値段が高い!一番安いのはブーメランくらい(笑)ブーメラン買ってもなあ・・って感じだしw ムートンスリッパが欲しくて探したけどなかなかない。1つショーウィンドーに飾ってあるお店があったけど閉まっている。やはりオーストラリア人は怠慢?まだ16時なのにあまり店が開いてない。開いていたとしても、ヨーロッパ諸国同様、ほとんどの店が17時には店じまい。日本だと17時に店を閉めてからレジ閉め、後片付け等を済ませて帰るけど、ヤツラは違う。16時45分にはもうシャッターかドアが半開き状態で、17時になったらカバンを持って店を閉めて出るくらいの勢いである。他の店が閉まっているところを自分たちが開けていれば儲かるなんて発想はないのかw おかげで客はものすごく不便である。観光産業と羊毛、鉄鉱石あたりで国が成り立っているのも分かる気がするw

そろそろ晩御飯の買い出しに行く。YHのキッチンで何か調理して食べたいので、さっきのモールのスーパーに行ってみる。結構いろんな種類の野菜が売っているし、他も品数が豊富。とくにスイーツの量はハンパないw かなり甘そうで全く食べる気がしない。なんか急に雑炊が食べたくなったので米を探す。オーストラリア産のものから、タイ、パキスタン、バングラディシュなどからの輸入品まである。でも日本の粘っこいほくほくしたお米の種類はない。そう考えるとあまり気が進まない。しょうゆもおいしくないし、どれも量多すぎ!日本みたいな小袋に分かれたケチャップとか調味料とかガムシロップとかナッスィングって感じw 明日からキャンプに出かけるし、デカいのを買ってももったいない。そこで!麺類を作ろうと思って見ていると、うどんのパックがあった。粉末のだしも付いている。これよ、これ!!と思って手に取ってみる。なんか外国産のうどんのレトルトらしいのだが、どうも日本のイメージを間違えてとらえている気がする。ヘンな鳥のようなマークと唐草模様・・オリエンタルという概念で中国も東南アジアも韓国も一緒くたに見ているのだろうか?うどんに入れる具もほしい。イメージ的には鶏肉と卵と野菜。しかしどれも量がトゥーマッチ!ちょっとでいーの、ちょっとで!せいぜい8個入りの卵を買って、うどんに2~3個入れて、残りをゆで卵にして明日の朝食べることにする。あ~~、鶏肉が恋しいよw 野菜は諦めて、ヨーグルトも忘れずに買った。YHに戻っても相変わらずいつこは爆睡中。イビキをかいて気持ち良さそうに寝てる。起こしても「うーーん」とか唸ってるだけ。

「いっちゃん、起きて♡」と優しく声をかける。ムリ。

「いつこ、ごはん!」と少し声を荒げてみる。無反応。

「いつこ、起きろ!!」少し足をたたいてみる。「うーーん」

「いつこ、メシ作るぞ!!!」ちょっとケリ入れたいけど2段ベッドの2階なので、体をガタガタ揺すりながら叩いてみる。ムニャムニャ・・・やっと目を開けたと思ったら、また寝やがった(怒)コノヤロー!いーかげんにしろー!!私が1人で夕食の支度をしに行こうとすると起きた。このへんは鼻がいいというか、何と言うか・・。

そうなのです、我々は大事なことに気付いたのです。うどんを入れる容器と食べる器具(箸、スプーン、フォーク類)がないのですw そんなところに日本人旅行者がいた。彼はフロントで食器セットを借りたらしい(AUS2ドルくらいで)。そこへ行くともう閉まってる・・わーーん。どーしよー。キッチンを探したけど何もない。鍋はある。フォークさえあれば何とか食えるぞ!すると日本人の彼は「よかったら使う?」と優しくフォークを差し出してくれたのデス!!なんていい人だ。そして私たちは沸きたてのお湯の中で伸びかけたうどん(というよりもラーメンのスープの中に入れたうどんのような麺?)を食すことができました。熱かったーー、不味かったーー、スープの味が薄かったーー(お湯入れすぎ??)www そして、フォークを貸してくれた彼と少しおしゃべり。彼は日本語教師としてオーストラリアに滞在していた。もう教えるプログラム期間は終了し、今は旅をして周っている最中だそうだ。フォークを片付けてお礼を言い、部屋に戻る。明日のピックアップタイムは5:30!早く寝ないと起きれるか心配(いつこは全くあてにならん)おやすみなさいzzz

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?