あぜ道のダンディ(2011年)

画像1 光石研さん演じるのは主人公の宮田。日本の普通のお父さん代表格のようなおじさんが、自分の美学に沿ってカッコよく行きたいと見栄や意地を張る。家族や友人とぶつかり合いながら、不器用に生きていく様を面白く、そして人情いっぱいに描いたコメディ映画。石井裕也監督作品。登場人物が少ないので、人々の会話や心の機微をクスッと楽しむ映画だと思います。
画像2 宮田の飲み仲間であり、唯一無二の親友の真田を演じるのは田口トモロヲさん。妻を胃ガンで亡くし、受験生の子供2人を抱えた宮田。資金面の不安、自身の体のことや、年頃の子供達とのコミュニケーション不全などの悩みを、たびたび居酒屋で管を巻きながら真田に話す。この2人が絡んで面白くないわけないw
画像3 浪人中の息子と高校3年生の娘。口グセは「金ならあるぞ!?安心しろ」だけど、その言葉の裏は不安でいっぱいなのだ笑。
画像4 ある日胃の痛みを感じて、自分も亡くなった妻と同じ胃ガンなんじゃないか?と急に不安になり、検査を受ける。検査結果は異常なしだったが、妻と子供達が幼かった頃の楽しかった時間を思い出し、今のままではいけないと奮起。東京の大学に進学が決まり、いずれ家を出て行く彼らとの噛み合わない関係を修復したい!
画像5 息子と同じゲームを買って一緒に楽しもうとしても、「それ、俺のと機種が違う」と言われてしまう宮田(笑)店員さんに聞けばいいのに、意地を張って間違えた機種を買ってしまったのだ。仕方なく真田とそのゲームで遊ぶ。切ないけど可愛い。どこまでも不器用でシャイなお父さん。
画像6 剛くん出演シーンはお父さんが遺影の写真を撮るために訪れた写真屋さんの店員(笑)あまりやる気なさそうに淡々とした松本さん、ほんのちょい役でした。
画像7 子供がいない真田は息子を誘い出して、1日親子ごっこを楽しむ。「君のお父さんはダンディだよ。見た目はかっこよくないけど、心は渋いんだ。君も男ならわかってやってほしい」そんな風に宮田の息子に伝えてる。もちろん息子も父親の気持ちは分かっていて、お互いちゃんと思い合っていたことを知る。

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