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iphoneのプレイリストに飽きたとき考えること

これまでロックをたくさん聞いてきて

「もうこれ以上かっこいい曲はないかな」
とか
「同じプレイリストばっかりずっと聞いてるな」
とか
「新しいバンド聞いても今知ってるバンドを超える事なんてないのかな」
とか10000回位思ったりした。

そんなときは大抵向上心がなくなっているときや、自分に向き合えずに心の殻に閉じこもっているときだ。

だけど10000回もうこれ以上はないかな、と思ったら、
ちゃんと10000回そんなことない、って証明してくれる曲が現れる。
これまでずっとそうだった。


1276回目くらいのときにはミッシェル・ガン・エレファントが僕の人生に現れて
ロックンロールの最高さをまるっきり最初から再定義してくれた。
大学のときにパソコン室でプログラミングの授業を受けているとき友達が見せてくれた恵比寿ダイナマイ!のゲット・アップ・ルーシーだった。
曲のぶっ飛んでるビートや歌詞、チバユウスケやアベフトシのステージ上でロックンロールを演奏するアティチュードが僕の胸に突き刺さった。
一瞬で心を奪われてプログラミングのことをなんにも聞いていなかったのでその日のレポートは友達に全部見せてもらうハメになった。
これ以上かっこいい曲はこの世にないと思った。

4903回目くらいのときにはACDCのLet There Be Rockの疾走するレーシングマシンのようなリフにロックオンされた。
塾のバイトにいく自転車でリピート再生してはこればかり聞いてた。
そして塾に着いて仕事をしていても
バイトが終わっても
家に帰っても次の日大学の授業を聞いてるときもこの曲が頭の中で鳴っていた。
ドラムもベースも更にはギターも特別なことをしてるわけではないのになぜこんなにかっこいいんだろう。不思議だった。
これ以上かっこいい曲はこの世にないと思った。

8129回目くらいのときには何回も何回も聞いてきたはずのビートルズが僕にロックンロールはやっぱり最高だということを思い出させてくれた。
あのときは友達とサマソニに行った帰りだった。
流行っていたJpopのバンドのステージには人がうじゃうじゃいたけれど、僕にはそのバンドの良さがさっぱり、全く、1mmもわからなかった。もちろん人それぞれ好みはあるのはわかっているけど、どこが良いのかわからないバンドを信じている人の多さに「自分の感覚は狂ってるのか、人生今まで間違ったものさしで生きてきたんじゃないか」という恐怖すら覚えた。
その帰りにすがるように聞いたビートルズのアルバムREVOLVERの中の一曲And Your Bird Can Singが僕にロックンロールの最高さを思い出させてくれた。いつも聞いてきたはずのアルバムなのにこのときこの曲だけが不思議とばっちり心にハマって何回も何回も繰り返し聞いた。やっぱりロックンロールはすばらしい、間違ってなんかないんだ、と確信が持てるくらい説得力のあるリフといつものジョンの皮肉っぽい歌詞だった。
これ以上かっこいい曲はこの世にないと思った。



これからもきっともうこれ以上かっこいい曲はないと思うような曲に出会うと思う。
だけど今はわかる。
ロックンロールはその曲も必ず超えてくれる。

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