ご当地Vtuberの話がしたい
1.はじめに
皆さんはご当地Vtuberをご存知だろうか。
その名の通り、地域の魅力や文化を発信するVtuberであり、観光PRや地元の活性化に大きく貢献している。
Vtuberを活用して地域広報をする手法はとても現代的で、私にとって大変興味深いコンテンツとなっている。
地元民にとっては見慣れたスポットや定番グルメにニヤニヤしつつも、地元民でさえ知らなかった新たな発見に驚かされ、また地元民以外の人にとってはどれもが新鮮に見えて観光意欲が掻き立てられたり等、楽しみ方は千差万別である。
Vtuberという強みを活かして、パネルの展示やグッズ販売を行うといった、有名人やタレントを起用するのとはまた違った展開の仕方をするのはとても面白いと思った。
そういった点では、オタク文化が浸透し始めた現代においてご当地Vtuberという存在は、地元の活性化に大変効果を発揮するだろうと感じた。
さて、今回私がご紹介したいのは彩河たまよと鈴風時音というご当地Vtuberだ。
彼女達は埼玉県にある川越の情報発信をしている。
川越は埼玉県の南西部に位置していて、川越のシンボルである時の鐘が有名で観光名所となっている。
他にも、菓子屋横丁や特産品のさつまいもスイーツ、特にレトロな町並みが観光客に人気だ。
全国テレビでもよく紹介されていて、この記事を執筆している最中にも某レギュラー番組で川越が紹介されていた。
川越は私にとって大変身近で、幼少期の頃はよく家族に連れられて買い物をしたものだ。
今でも1人でフラッと訪れることがある。
それくらい馴染み深い地域のVtuberということで、それだけでとても親近感が湧いた。
彼女達の配信を観ていてとても面白かったので、もっと沢山の方に見てほしく、どうしても発信したくなってしまったのが今回記事を執筆する最大の理由となっている。
私の住んでいる地域が露呈してしまうが、それはどうでもいいことだろう。
兎に角、彼女達はもっと世に知られるべきだと、そんなポテンシャルを秘めていると私は勝手ながらそう思っている。
因みに、私は以前からVtuberの配信を観ていたという訳ではなく、こういったコンテンツに触れ始めたのは今年(2024年)からという、時代に周回遅れで乗り始めたオタクである。
また、彼女達の配信はつい最近観始めたばかりである。
もっと沢山の方に知ってもらいたいという想いだけが先行してしまっているので、情報や説明が薄い部分が多々あるが予めご了承いただきたい。
なお、Vtuberとはどういうものかについては、今回は割愛させていただく。
2.どんなご当地Vtuber?
埼玉県川越のご当地Vtuber、彩河たまよと鈴風時音。
彼女達は、株式会社ラクロ所属のVtuberで、川越の観光名所やグルメスポットを紹介し、地元の魅力を全国に広める役割を担っている。
川越に観光客が沢山来てもらうこと、市内観光施設に自分達を常設してもらうことを目標にしているそうだ。
YouTubeでの配信は、主に川越に関する雑談やイベントのお知らせ等をしている。
他にも、彼女達は川越で行われるイベントに多く出展している。
イベントでは塗り絵コーナーを設けていたり、実際にお話が出来たり等、バラエティに富んでいる。
また、グッズ展開も行っており、積極的に活動していることが窺える。
YouTube以外にも、Twitchでゲーム配信をしていたり、X(旧Twitter)で川越のイベント情報を随時発信しているので、彼女達の配信を観て興味を持った方は是非そちらも一度拝見してみてほしい。
3.どこで知ったの?
私が彼女達をどのようにして知ったのかについて記載しようと思う。
ここは飛ばしてしまって問題無い。
2023年8月某日、私は夜勤明けにも関わらず、会社から伊佐沼まで歩いて向かい、伊佐沼の景色を眺めながら一周するということをした。
気分転換にそのまま南古谷駅まで酷暑の中徒歩で向かった。
合計で大体2時間くらいは歩き続けていた。
駅まで歩いている途中で、私はたまたま下の画像の自販機とポスターを見かけた。
これらを見かけた時は「川越も面白いことを始めたな~」と思いながら、夜勤明けのテンションで様々なアングルで写真を撮っていた。
後になって気付いたが、実はこの隣が事務所らしい。
当時は知らないまま写真を撮り続けていた。
恥ずかしい。
この頃はまだ正社員として働いており、全く自分の時間が取れない時期だったので「川越のご当地Vtuberがいるんだな」というだけで彼女達の配信を観ることはなかった。
それから仕事を辞めて2024年9月某日。
今まで撮影した写真を眺めていたところ、先程掲載した写真を見つけた。
「そういえば配信を観ていなかったな」と思い、写真を頼りに彼女達のチャンネルを見つけて、軽い気持ちで配信を観た。
そこからはご察しの通り、といった次第である。
4.キャラクターの紹介
ここでは、彼女達がどんなキャラクターなのかを紹介する。
簡単なプロフィールと、実際に配信を観て私が感じたこと、そして私が一番好きなおすすめの配信を紹介しようと思う。
彩河たまよ(さいかわ たまよ)
①プロフィール
川越を拠点に活動するご当地Vtuber。
2023年5月にデビュー。
彼女は猫耳と2本の尻尾を持つ猫又で、八重歯が特徴的で可愛い。
川越の魅力を発信することを目的として、地元のイベントや名所の紹介を行っている。
YouTubeでは川越のおすすめグルメやスポットを紹介する配信をしており、リスナーと地元の繋がりを深める活動をしている。
また、同じ事務所に所属する鈴風時音とのコラボも定期的に行われている。
リスナーは彼女の「こんたま~」という挨拶で迎えられる。
大のラーメン好きらしく、川越TVというYouTubeチャンネルでは川越のおすすめラーメン店を巡る動画なども公開されている。
②配信を観た感想
とにかく面白い。
面白さの最大風速を常に更新している。おもしれー女。
予想外の行動や言動をし始めるため常に面白い配信となっている。
例えば"人声を中心とした音楽"の声楽という単語から"テニスの王子様"の青学を彼女は連想するのだ。
本編ならまだしも、ミュージカル『テニスの王子様』の「勝つのは氷帝」を真っ先に出してくるあたり、完全にこちら側の者だろうと私は確信した。
世代が近いのだろうか、はたまた自分と似たオタクなのか、上記のような私が思いついたネタも拾っていくので「それ私も考えてた!」というような場面が多々あり思わず笑ってしまった。
元ネタが理解出来ず、リスナーが若干置いていかれる箇所も幾つかあるが、その我が道を行くスタイルが気に入った。
また、彼女はハイチオールCと使い古したクルトガを愛用しており、これらが定期的に話題に挙がる。面白すぎる。
カメラを使った写真撮影が好きらしく、インスタグラムに写真が幾つか投稿されており、どれも良い写真である。
前にフォトコンテストを開催していたので、次回開催された際には参加してみたい。
配信以外にも川越のグルメやスポット紹介の動画を投稿しており、その中でも伊佐沼と伊佐沼公園を紹介していて良かった。
実際に自分が行ったことのある場所について語っていたり、紹介しているというものは、また違った面白さがある。
これらは彼女の人気シリーズ「たまさんぽ」と呼ばれており、川越の街を実際に歩きながら紹介するVlog形式の動画となっている。
③おすすめの配信
まさかの8時間という長時間配信
こちらの配信は、スイカの種の数は大きさと関係があるのか、という彼女が立てた仮説をもとに実際にスイカの種を全て数えるという正気じゃない内容となっている。
8時間も休みなくスイカの種を必死に数えている様は狂っていてとても良かった。
この配信は常に謎テンションで進行しており、8時間という長時間配信でありながら全く飽きない。
終始ドタバタしている配信となっているので、ただスイカの種を数えているだけなのに常に面白い。
彼女の面白さを多分に摂取できるのでおすすめの配信としたが、多分所見の方は他の配信を観たほうが良い。
あと概要欄もヤバい。
鈴風時音(すずかぜ ときね)
①プロフィール
同じく2023年5月から活動を始めた、川越ご当地Vtuber。
観光客1億人を目指す目標を掲げている。
”鈴風時音”という名前には、
時間を忘れて聴き入ってしまう、いつまでもその場に居たくなる、鈴や風は音を鳴らし心地よい音、気付けば時が過ぎていく。
という意味が込められている。
身長は、川越の観光名所の1つでもある時の鐘の10分の1センチ。
体重は、名物の和菓子3個分。
好きなものは和菓子と着物で、お酒は飲める年齢となっている。
因みに、時の鐘の高さは16.2mである。
②配信を観た感想
癒やし担当。
とにかく声が良い。落ち着く声をしている。
雑談配信を多く行っているので、彼女の癒やしボイスと配信スタイルはとても相性が良い。
彼女の好きなアニメは、桜蘭高校ホスト部、輪るピングドラム、月がきれい、etc…。
めっっっちゃわかる。
イベントではおしゃべり体験会が定期的に行われているが、コミュ障な私にとってはとてもハードルが高く、参加出来ずにいる次第である。
いつか語り合いたい。
配信では、季節のイベントごとに背景のデザインを変更する等の細かい工夫をしていて、非常に凝っている。
また、川越グルメの紹介ではスライドを使った丁寧な解説をしていてとても好印象である。
地図やイラストを活用していて視覚的にもわかりやすく、リスナーにとって実際に川越を訪れたくなるような配信を心掛けているのだと配信を観ていて感じ取れた。
こうしたこだわりには彼女の優しさが詰まっていて、安心して観られる配信となっている。
③おすすめの配信
焼きポンデリング作りの配信は、調理器具に苦戦していたりなど、終始ワチャワチャしていて良かった。
ポンデリングを焼くだけの配信なのに、彼女の一挙手一投足に注目してしまうくらい何故かハラハラしてしまう。
後半では川越のイベントについての雑談もしているので、リラックスして聞くことができる。
前半は活気のある声を、後半は落ち着いた声と両方を楽しむことができる、彼女の魅力が詰まった配信となっている。
5.最後に
リスナーに地元民が多いのか、交通アクセスについての補足をコメントで付け加えていたり、その店舗の食べ物や雰囲気に対して共感していたり、ライバーとリスナーの双方が適切な距離感で接しているのでまったりと配信を楽しむことが出来る。
私がもし配信するとしたら、川越のアニメイトが店舗移転した話や、じゃんぱらがクレアモールに出来てオタク街になりつつある話、アニメの聖地巡礼について熱く語る配信をしてしまうな、という妄想をしながら彼女達の配信を観ている。
余談だが、BOOTHにRACRO公式オンラインショップが存在するものの、2024年9月現在はトートバッグ以外全て在庫無しという状態でグッズが殆ど購入出来ない状態である。
現状はリアルイベントでグッズを購入するという方法しか存在しない。
しかし、オンラインショップにあるグッズも一緒に販売しているかどうかは不明である。
もう少し早く彼女達の配信を観るべきだった。
運営さん、再販お願い致します…。
そして、彼女達のイラストに関してだが、X(旧Twitter)にはファンアートがしばしば見受けられるが、残念ながら多いとは言い難い。
pixivに関しては全くと言って良い程無い状態である。
私はファンアートを見尽くしてしまい、現在は自給自足している状態である。
頼む、みんな彼女達のイラストを描いてくれ…。
他にも、pixiv百科事典が作成されていないものが幾つかあったので作成してみたが、語彙力が壊滅的な為、誰か追記をしてほしい。
あとはやっぱり、彼女達の顔が良すぎるのでみんなイラストを描いてくれ…。
とは言え、本人達は現状活発的に活動しているので、これからどんどん人が増えるだろうと予測している。
リアルイベントも配信も積極的に活動しているので、川越に住んでいる人も、そうでない人も是非一度彼女達の配信を観てほしい。
そして、興味を持った方はイベントに参加して盛り上げてほしいと思っている。
ここまで読んでいただいた方に感謝して、今回の記事はここで締めることとする。
6.参考文献
彩河たまよ
鈴風時音
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