プラスチックの化学物質「BPA」ってなに?
環境ホルモンの影響を最小限にするためにBPAフリーのマイボトルを愛用しています。日本人にあまり馴染みがない言葉「BPA」についてわかりすく書かれている記事を見つけたので抜粋して紹介します🌈
海洋プラスチック問題の研究をしている生物海洋学者のWakamoriさんとプラなし生活実践中の主婦Yokoさんの共同ブログ「プラなし生活」✨
プラスチックの材料や添加剤として使われるBPA(ビスフェノールA)は環境ホルモン問題のきっかけになった化学物質。
BPAはポリカボネートやエポキシ樹脂の原料や、プラスチックの安定剤などの添加剤として使用される。
毎年、数百万トンのBPAが生産されていて、2023年には生産量が740万トンを超える見込み。BPAは、様々な研究によって健康上の問題が指摘されている工業用の化学物質。
プラスチックの食品パッケージや飲料缶の内側コーティング、缶詰の内側のコーティング、エポキシ塗料などに使われている。
欧米では”BPA-free(EPAフリー)”と表示された商品をよく見かける。なぜなら、実際に気にしている人が多いから…
BPAに触れることを避けるのはほぼ不可能だととも言われる。
カナダ政府が2007年から2009年の間に行った研究で、6歳から79歳までの人口の91%の尿からBPAが検出された。
BPAの健康への影響?
2015年の研究によると、BPAとホルモンのかく乱には関係性があることが報告されていて、内分泌疾患や不妊症、男性の精子の減少、さらには乳がんや前立腺がんにつながる可能性が示唆されている。
いわゆる環境ホルモン。
別の研究では、BPAは体の代謝機能を混乱させ、肥満や糖尿病、さらには心血管疾患を引き起こす可能性があると報告されている。
FDA(アメリカの食品医薬品局)はBPAを含んだ製品への偏見をなくしていこうとしているが、国立衛生研究所(NIEHS)からは、プラスチックに含まれるBPAやその他の化学物質が、人間の健康に長期に渡って悪影響を及ぼすことを示す多くの研究報告が上がっている。
BPAはどうやって体に入る?
NIEHSによると、BPAが人の体に入る最大の要因は「食事」であるという。
食品の包装や飲料ボトルに含まれる化学物質は、熱や浸み出しによって食品に移行していく。
BPAが含まれる樹脂は、古くなったり、温められたり、凍らせたり、洗剤で洗ったり、油性や酸性の食品や液体に触れることにより、より多くのBPAを浸出させると言われている。
BPAの浸出は油性や酸性である缶詰の食品で特に気をつけた方がいい。
それを食べたり飲んだりすることで消化とともに体内にBPAが運ばれ、ホルモンや代謝に影響し始める。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が行なった研究によると、6歳以上を対象に調査した2,517人のうち実に93%の人から検出可能レベルのBPAが確認された。
また、母乳中にも検出されていることから、妊娠中だけでなく出生後も胎児に間接的な影響が及ぶことがわかっている。
また少量のBPAであっても乳がんにかかるリスクが高まることがわかっている。
他にも多くの悪影響があることから、できる限りBPAに触れないように気を付けることをお勧めする。
BPAフリーの落とし穴
BPAが問題のある化学物質として認識されていることから、BPAフリー製品が市場に出てくるようになった。
しかし、BPAの代わりにビスフェノールSやビスフェノールF、ポリエーテルスルホンなどが使われるようになり、BPAフリー製品が必ずしも安全であるという保証はない💦
ある研究によれば、いくつかのBPAフリー製品の中にはBPAが含まれるプラスチック製品よりも多くエストロゲンを活性化させるものもあることがわかった。
事実、ビスフェノールS(BPS)はBPAより更にホルモンかく乱作用があることが明らかになっている。
抜粋終わり
明日は具体的な「BPAを防ぐための6つの方法?」についてお話しします!
お楽しみに〜🌈
森を素敵にするために使わせていただきますね!