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戦争と平和


トルストイじゃなくて、先日の車内での桐吾さんとのお話。

「お母さん、きのことたけのこって戦争してるの?」
絶対的平和主義で、戦隊モノも嫌いな桐吾さんからの、素朴な質問。
曇りなき目で、後部座席から不安げに伺う我が子をバックミラー越しに見て。
さてさて、なんて答えよう?

母「そうなんだよ〜!もうずーっと前から戦争しているんだよ」
桐「でもとうごのまわりではしていないよ。どこでしているの?」
母「みんなの頭の中でしているんだよ」
桐「どうやってしているの?」
母「みんなどっちの方が好きかで、自分と好みが違う人を悪く言ったりするんだよ」
桐「………。」
母「お母さんはさ、きのこの山とたけのこの里だったら、たけのこ派なんだけど、桐吾は?」
桐「とうごもー!」

母と一緒の派閥で安心し、争いが避けられホッと胸を撫で下ろす桐吾さん。
ちなみに、たけのこの方がチョコがたくさんついているから好きとのこと(そうかな〜⁈たけのこはやっぱりビスケット部分でしょ‼︎←争い勃発)

母「桐吾とお母さんは同じたけのこ派だったけどさ。もしも、かこちゃん(大好きないとこの女の子)が、きのこ派だったらどうする?」
桐「こまるー」
母「困っちゃうね。でもさ、違うものが好きでも悪く言っちゃいけないよね。あなたはきのこが好きなのね、私はたけのこが好きなんですって、お互い認めてあげられるといいね」
桐「うん」

これで納得したかと思いきや。
同日、相方さん運転で温泉へ向かう車内にて、再び議題に。
桐「お母さん、お父さんにきのこたけのこどっちが好きか聞いて?とうご耳ふさいでいるから!」
大好きな父親が敵対してしまう悲劇を拒否しようと、ギュッと顔を埋める桐吾さん。
よしよし、安心したまえ!
君の父親は筋金入りのたけのこ派ですぞ👍
家庭内平和が保たれて良かったね✨

遠いウクライナでなく、身近で起こっているお菓子な戦争。
どっちかしか選べないのじゃなくて、どっちも美味しいねと言い合える勇気を。
忘れないよう、いつもポケットに入れておこう。

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