早川聖来ちゃん。




「今日皆さんと過ごす時間が私の一生の思い出です、有難う」



4期生ライブであの子が綴った言葉。
私はずっと不安だった。
あの子の紡ぐ言葉すべてが終わりの始まりにしか思えなかった。









6月16日 
私はこの日、夜勤をしていた。
夜ご飯休憩中、LINEを返していたら、LINEニュースのトップにある見出しが出てきて目を疑った。
「早川聖来、乃木坂46卒業 芸能界引退へ」
急いでブログを開いた。
何度も何度も読んで、1番最初に思ったのは、
なんで?だった。







私は、もともと1期生のオタクで、
元祖推しメンの卒業は寂しかったけど、それ以上に、
「お疲れ様、ありがとう」の気持ちが大きくて
悔いなく卒業を見送ることができた。




でもせーらちゃんは。
いつか福神に登り詰めて、フロントに立つと信じていたし、
3色ジェラートのユニットも貰えると思っていたし、
舞台にまた立ったり、いつか地上波のドラマにも出るんだろうなって私はずっとそう思っていた。
まだまだ観たい景色がたくさんあった。





世間では、あの一件のせいだ、辞めさせられたんだとか
そういう意見が目立つけど私はそうは思わない。
本当にずっと前から辞めるつもりでいたんだと思う。
ブログやメッセージ、パフォーマンス、1つ1つが、
いつか消えてしまいそうで儚くて、私はいつも怖くて不安だった。
覚悟していたつもりだった。



卒業するなんて分かってたはずなのに、
私全然分かってなかったんだなぁ。
勝手に期待していたんだなぁ。
ごめんね。













https://twitter.com/nogizaka46/status/1068704643641860096?s=46&t=GBeMWB1gTdHNS9VLNbRaQg

初めて名前と写真が公開された時。
写りがいいとは言えないこの写真に、
割と否定的な意見が多かった。
でも私は、化けるっていう確信があった。
根拠はなかったけど自信はあった。
事実、その後のプリンシパルで無双して、
アオブルセンターまで登り詰め、選抜にも選ばれた。
よくオタクはこうやって一気に駆け上がってくる子を「ゴリ押し」と呼ぶけれど、
彼女のことをそんなふうに言う人はいなかったと思う。
本当に努力の人で、才能ある人だった。










まだ今は、
なぜ好きになっちゃったんだろう
出会っちゃったんだろうって思ってしまう。
いつか、そう思わなくなる日が来るのかな。
そう思わなくなった私は、一体どうなるんだろう。




最近好きだとよく言っていた、
ひと夏の長さよりを聴きながら、
8月末まで頑張って見届けたいと思います。
私の元祖推しメンセンターの曲だなんて、
運命って残酷だなあ。







やがて季節は過ぎるものと気づいてたのに
ひと夏の長さより思い出だけ多すぎて
君のことを忘れようとしても切り替えられない

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