小さなお店だからこそ考える、商標登録②
自分でお店をやりたい!と思ったとき、まずはお店の名前を考えますよね。
例えば自分で焼いたクッキーのお店をやりたいとします。
お店の名前を仮に「ポケッツ」にしたとします。
税務署で開業届を出し、屋号を「ポケッツ」と登録、保健所にも屋号「ポケッツ」で申請して認可してもらい、順調に開店しました。
ホームページはpockets.comのドメインが取れなさそう(※この時点で黄色信号ではある)だったので、http://pocketstokyo.comで取得。
一生懸命頑張って営業し、口コミで地元の人気店になってきたところで、テレビ取材があり、その後注文が殺到。ぐいぐい業績が伸びました。
やがて法人化して株式会社ポケッツを設立、工房を建て、ネット販売も好調!
広く名前も知られるようになってきた、と、そこに
「『ポケッツ』という名前を入れたお菓子の販売や店名、及び商品包装に会社名を記載することは、当社の権利を侵害しておりますので、即刻使用中止及び損害賠償〇〇万円を請求します」
というお知らせが…(※実際「ポケッツ」は登録商標になっているので、菓子やパンを扱うビジネスには使えません)。
ポイントとしては、大衆の目につかないところでその名前を使っている分にはバレなくても、その名前を同じ業種で使っている他の人が商標登録していたら、たとえ小さなビジネスでも本来は使ってはいけないということなんです。
でも、税務署も保健所も法務局も、それぞれの領域内の規定に照らし合わせたOKやNGの中で、営業許可や登記をしているだけで、
「使おうとしている名前は、後々ヤバいことになるかもしれない名前」
などには興味なく、ただ申請を受け付けてくれるだけです。
今時はインターネットで地方の小さなお店でも名前が広く知られたり、ネット販売で大きなビジネスになってきたりすることがあるので、自分で気をつけなければならないのが現実です。
特に、オリジナルの商品やサービスを販売していて、ビジネスを広げたり、ネット通販なんかも積極的にやっていきたいと考えているなら、その名前を使っていて大丈夫か、先に調べてみることをオススメします。
えー、でも商標登録とか、高そう〜( ̄д ̄;)
…というほどではなかったです。法人化するより全然安いですし、なんなら自分でできます。
それはまた次回(^o^)/
※専門家ではないので、間違っている認識もあるかもしれないのはご了承ください。こちらの内容はあくまで参考として、詳しくは専門家にご相談ください。
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