消費税コード

某クラウド会計システムを触る機会があった
消費税コードとしてシステムに登録されているのは151
そのうちマスタで自社で使うものとされているのが73
これを1つの枠のプルダウン方式でいちいち選択する

勘定科目に紐づけて消費税コードをマスタ登録してあれば、そんなに問題はない
でも軽8%と10%を選択し直さなければならない場合なんてのはそれなりにある
そのたびに73からマウスで選び直さなくてはならない

「これでいい」と思っているのか、システム上これしかできない状態なのか……?

例えば6種類が2項目あれば、6つのうち1つを2回選ぶだけでいい
それを1つの枠に収めようとすると、36から1つを選ばなくてはならない
そういうことは、考えられているのであろうか? 考えられていないのであろうか?
もちろん直接入力をやめて、ExcelからCSVで取り込むなどの回避方法は採れるが……

考えてみれば、現状の経理で仕訳の複雑さ、めんどくささはほぼ消費税に関わるものと言っていい
そんな無理を重ねた挙句、インボイス&来たる電帳法改正で、多くの経理パーソンが「やってらんねー」と去った
決算書だけ見てる者には、ちゃんと経理をやっているのか否かなんてわからないからだ

経理なんて定型処理だから、そのうち全部AIに置き換わるだろうとかまびすしい
半分はその通りだと思う
今のヤバさは、過渡期で人間がやるゆえなのだという話も、半分は正しいと思う
しかし、機械に命令を下す人間は誰なのか?
その人間は全体像を掴んで提示できるのか?
つぎはぎだらけの税制に都度対応できるのか? 誰が? どうやって?

税制度は簡明であるべきだ
それが公平さにもつながる
にもかかわらず、意識してかしないでか、目くらましを好む人間の多いこと多いこと……
浅薄な対症療法のてんこもり
人間の劣化を感じる