アパレル業界

昔、ちょっとだけ関わったことあるけど

YouTubeで、いろんなブランド服を縫製の観点から評価してる人がいて
そのコメント欄に
何だかなぁ……思う
いやもうこのファストファッション化して、ん十年の今になって、それ言っても無理でしょ!?
みたいな

日本製、とか
日本の縫製技術者応援したい
て言ったって
その頃から彼女らは最低賃金
経験積んでも時給3桁のパート扱い
だったじゃん

そんなの関係ない
って
生地の良さも縫製の技術もパターンのシルエットもデザインすら見る目なくして走った結果が今じゃん
あるはずだったものがないものにされて廃れていって、結果、質が低下していった歴史は、限られた産業の話じゃない

で、私たちにできることは
結局金持ちになってようけ高いもの買いましょう
みたいな話で
そんなんかねぇ?
と思う
金持ちがいいもの高いもの買うだけじゃ、今と変わらないじゃん!

もちろん買い叩くようなことはしたくない
持続可能な工賃を払いたい
と思うけれど
それがイコール高いものを買うことにしかならないのなら
何か違うんじゃ?と思う

日本の工場は知らないけど
アジアなんかじゃ工程が細分化されてるから
縫製技術ってもそれほどじゃなかったりする
いう話も聞くよねぇ
自分で服作れば
裏地つけたりポケット縫ったり
めんどくさいからどんどんなくなったんだねってよくわかる
付属だって1個何十円もするし
誰も修理なんかしない、とつけなくなったのも納得
量産ならともかく
生地変えるごとに糸換えて針換えてテンション調整して縫って確認して
所詮手工業なんだ、って思う

まぁ知らないのは悪いことではないと思うけど
知らないのにやんや言う人が増えましたな
時にはそれが
見るたびにトラウマを刺激するようなことにもなっていて
どうにかならないのかな?
と思う
もっとちゃんとした意見がちゃんと整理されて語られるようになって欲しい
自分の見聞きした個別例とと統計学的事実は違うかも、とか
証明できないからってそれがなかったわけじゃない、とか
違う種類の観点を一緒くたにして決めつける浅はかな、意見にもならない意見が多すぎ
そんなのにいちいち傷つかなくていいよ、と耳を塞いで言ってあげたい
自分も含め

知ることが
何にもならない時代
かぁー

私たちはどこへ行く?