慟哭

何でこうなったの?
誰よりも一番あたしが聞きたいよ
それはあたしのせいなの?
何度も何度も自分に問うてきた
仕事を素直に頑張って
それが評価される真っ直ぐな関係性を
誰よりも夢見てきた

何で?
何かあたしのやり方が悪いなら教えてよ
そう心で訴えるけど
それを言語化して伝える人間はいないじゃない
黙って排除ばかり
いつも

あたしには触れられない世界があるの
それがどんなに辛いことか
関わった全ての人が
私の幼少期からの傷を無残にえぐっていった
その無関心さで

ねぇ
あたしがこうして泣いていることを
傷ついていることを
あなたは知らない
あなたには「日常」がある
ずっと
あたしには与えられないそれ

もういつまでこれが続くの?
あたしとみんなの住む世界は違うの?
こんなにも
教えてよ
ねぇ
排除する前に教えてよ
あたしは世界を繋ぎたい
この子を守りたいの

大嫌い
本当はそう言いたいのに
子どもの喧嘩のように
そう言ってわかってもらいたいのに
あなたはそこにはいない
あたしと同じ土俵にはいない
なぜ?なぜ?
方便だけの大人
本質を知らない大人
あたしはそれに翻弄される
純粋であるがゆえに

コトが終わったあとに
残酷にも
私は泣き叫ぶ彼女を抱えてうずくまる
もう二度とこんな思いはしたくない!
そう言いつつ
人を信じることを諦められない強い強い彼女を

あたしは彼女がいるから生きているのに
全ての物事は彼女を否定する
幼稚な子ども騙しで

こんなことの繰り返しに何の意味があるのか!?
あたしは天に向かって叫ぶ
誰にもぶつけられない葛藤
誰も答えられないはずの問い
全部嘘じゃないか!
いくら綺麗に言葉で飾ったって
この子が証明している

謝れよ! この子に謝れよ!
私は言いたい
彼女を傷つけた全ての人間に
彼女を傷つけたことすら知らない全ての人間に
いつから
こんなにも人間は薄っぺらになった?
いつから
こんなにも幼稚になった?

ねぇ要らない
言えるものなら
こんなもの全部要らない
だって
そうやってあなたがたはあたしを排除してきたでしょ?
どうしてそれが
一回たりともあたしには許されないの?
どうして
あたしには、力が、地位がないの?

助けてよ
憐れむなら
あなたの持つリソースを使って
それができないなら
あなたのこれまで言ってきたことは全部嘘じゃない!
私たちから奪うだけの方便
あたしたちは、何よりもこれ以上絶望したくないの
わかる?
その思いが、切実さが

ねぇ
こんな無駄なことを教え込んだのはいったい誰なの?
意味のない遠回り
私たちは
一生をかけて原初の状態を求め続けている
ずっと幼少期に与えられるはずだったそれ
安心できる環境、自分がただ自分で居られる場所を
全ては戻らないから
私たちはあてどのない旅を続けるだけ
当初とは逆ルートで

勝手に評価するがいい
おまえは所詮
あたしのことなど何もわからない
ねぇでも本当は
おまえが私にやってきたことを全部ひっくり返してやりたい
こうしなきゃわかんないの?
こうしてもわかんないの!?
全てを血の海にしたい
その首を縛り上げたい

ねぇ
私はこうして生きている
「普通」の仮面を被りながら
どうしようもない熱さで