個人の能力? 組織の問題?

非常に分かりやすく述べられていたので、上記記事より引用

経団連「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」(2022年)
採用の観点から大卒に期待する資質・能力・知識
資質:「主体性」「チームワーク・リーダーシップ・協調性」「実行力」
能力:「課題設定・解決能力」「論理的思考力」「創造力」

これらは本来、個人に求める「能力」ではなく、組織として必要な「機能」として捉えるべき
一人の個人に、ここで示されている「能力」すべてを求めるのは不可能だし、矛盾をはらむ内容もある。「主体性」がめちゃくちゃあるけど、それって「協調性」に欠けるってことじゃないか、とか

しかし、いざ採用となると、そういう「スーパーマン」を探し求めてしまいがち

組織としては、アクセルもブレーキも必要
やろうとしていることに対して、状況に応じて優先順位は変わってくるのであって、それら全てに対応できるように個人に万能の「能力」を求めるのは無理

「能力」ではなく「機能」として個人の特性を捉え、その組み合わせを組織や社会で生かしていく

組織の中で、レゴブロックのように「機能」を組み合わせていけばいい

人事のコンサルティングなどが、いろいろな能力評価アセスメントを売ることを商売にしているので、「能力なんて意味ない」とはなかなか言えない

何度も言うように
組織の問題を個人の「能力」に還元し評価しようとしているので、採用選考の場は矛盾と偏見に満ちたナンセンスなものとなる
ということですな
そのような場で、傷ついた者がさらに無意味に傷つけられるどんな必要性があるというのか?
を問いたいわけですよ


能力は抽象化しやすく、仕事を「うまくやる力」としか言いようのない漠としたものが評価されるようになります

そして、それらの力は蓄積的で、急にできなくなるものではないから、結局、年功に逆戻りするんです

それがこれまでできなかったのはなぜですか?
と問う人がよくいるけれど、逆に聞きたい
派遣社員や、入社して数年の平社員の立場で、それができると思いますか?

上から言われなきゃ、みんな意見すら聞こうとしないじゃない
その場だけの質問と、その場だけの答えをこさえたって、何の意味もない

最近よく聞かれた回答
どんな人と働きたいですか?→向上心のある人
あれは何なんだろうなー?
仕事の中で疑問を持てば、それを調べて解決していけば必然的に向上するもんだと思うけど
あなたは仕事の中で考えることができないのかね?
それは他人に求めるような物かね?
んで今いる同僚たちは何なんだね?
と今度聞いてみたいなー
機会があったら