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(16)ポータブル電源を選ぶときに重視すべきポイント

ポータブル電源を選ぶ上で落とせないポイントを、

①日帰り使いには
②一泊キャンプには
③車中泊や災害用には

に分けてわかりやすくまとめました。

【1】容量

ポータブル電源にも、
「どれだけ電気を貯められるか」
「どれだけ使えるか」

を示す容量の単位があります。ポータブル電源選びに相当重要になってくる数字です。
基準にすべきは「Wh」です。
この単位は、例えば「200Wh」であれば、200Wの消費電力のものを1時間使い続けられるほどの容量という意味で、ポータブル電源選びには欠かせない値です。

同じ類のものに「mAh」がありますが、その単位では他会社同士のポータブル電源の容量は比較できません。当てにならないので注意してください

単位:Wh(ワットアワー,ワット時)

①日帰り使いには…

軽くアウトドアに行きたいなら、250Whほどのものがおすすめです。主にスマホの充電が目当ての容量です。この程度だと、スマホは9〜12回ほどフルにできます。

②1泊キャンプには

一泊キャンプには、350Wh〜500Whがオススメです。主に、スマホ充電や、冷蔵庫の稼働を目的にした容量です

③車中泊や災害用には

車中泊や災害用には、1000Wh以上がおすすめです。数日間以上使うことができます。

【2】どんな機器が繋げられるか?

ポータブル電源で出力できる端子はとても重要です。確認しましょう
出力端子にはこんなものがあります

⓪こんな端子たち

ACコンセント
家の壁にある2つの穴があるコンセントで、最大消費電力(※記事内で解説)内であれば家電も使えます。
ACコンセント
DCコンセント
パソコンなどに使われる円柱形の端子が挿せるコンセントで、最大消費電力内であればDC対応家電が使えます。
DCコンセント
USB端子
スマホやゲーム機などの充電で使用することができます。この端子がなくても、ACコンセントにアダプタを挿せばUSB端子を挿せるようになりますが、絶対あったほうがいいです。
USB端子
シガーソケット
元々はタバコの点火用として車に搭載されていた電源供給用の穴で、使う場面が少ないのは事実ですが、あった方が便利っちゃ便利です。
シガーソケット

①日帰り使いには

おもにスマホの充電をベースとするならこんな感じだと嬉しいです

ACコンセント:1個
USB端子:4個
DCコンセント:2個
シガーソケット:なくてもいい

②一泊キャンプには

家電も少し使う、まあまあ本格的なものがいいです

ACコンセント:2個以上
USB端子:4個
DCコンセント:2個
シガーソケット:あった方がいい

③車中泊や災害用には

相当本格的なものがいいです

ACコンセント:3個以上
USB端子:4個以上
DCコンセント:3個以上
シガーソケット:ある

【3】液晶の情報量は?

この機種は、バッテリー残量が
%表示と5段階表示両方。
そして、出力中の端子が表示されるタイプのもの。

液晶に表示される情報量はよく考えた方がいいです。
バッテリー残量が、5段階でしか表示されないものや、%表示されるものもあります。
また、後何時間使えるかの表示や、消費、充電速度を表すW(ワット)表示されるものがあります
たくさん情報が表示されるものがいいです。

【4】最大消費電力

ポータブル電源が、どれだけの電力を安全に供給できるかの指標です。この値が上がれば上がるほど、消費電力の多い家電(電子レンジなど)が使えるようになっていきます。

注意してほしいのが、家電の消費電力は、
起動時に一瞬必要となる大きな消費電力
その後安定的な動作に必要となる消費電力
の2つがあり、

前者を起動時の消費電力
後者を定格消費電力

なんて言います。
自転車を漕ぐとき、最初だけペダルが重いのと同じだと思ってもらっていいです。
ポータブル電源で家電を動かすためには、定格消費電力よりも、起動時の消費電力を供給できる必要があるので、使いたい家電のラベルに書いてある消費電力よりも、供給できる電力が大きいポータブル電源を選びましょう。

①日帰り使いには

おおよそ300W〜350Wあれば十分です!
スマホやライト、パソコンやテレビ、
 小型クーラーや小型、大型冷蔵庫、ミキサーが動
 かせる

②一泊キャンプには

おおよそ600W〜1000Wあれば十分です!
①よりもさらにヒーターや炊飯器、電気ポットが
 動かせるようになる

③車中泊や災害用には

おおよそ1000W〜1500Wあれば十分です!
→①②よりもさらに電子レンジや大型エアコン、ホ
 ットプレートやドライヤーが動かせるようになり
 ます

【5】便利機能はある?

①急速充電対応/非対応?

ポータブル電源はとても大容量なバッテリー。充電にも時間がかかります。USB-Type C端子を搭載しているなら、PDという文字を見つけましょう。このPDがあると、急速充電が可能です

②LEDはついてる?

LEDライトが元々ついていたら、非常に便利です。ライトが必要ない上、明かりを灯すためにコンセントを消費しなくて済むからです。

③持ち手は収納可?上は平たい?

これ結構重要なポイントで、特に車に乗せる時など、上に物が置けたら非常に便利です。持ち手が固定しているタイプなら、そこにスマホを立てかけたりできますが、無駄な体積を消費するのでお勧めしません。

④ワイヤレス充電はある?

スマホ給電を重視しているなら、このポイントは要チェックです。ワイヤレス充電、すなわちケーブルが必要なくなるので、ポータブル電源を持ってきたけどケーブル忘れたから何もできないと言う事態を防ぐことができます。また、スマホを充電することにより端子を1つ消費する必要がなくなるので、とても重要視するポイントとなります。

⑤音は静か?

車中泊や1泊キャンプをする方などは特に重要視すべきポイントで、電源を供給する際はポータブル電源を熱が発生するので、冷たい空気を取り入れるために、ファンを回転させる必要があります。そんな時、とても音がうるさい機種があるので、夜寝ている時などにそんなファンが回転させられると、全然眠れなくてたまったものではありません。
快適にキャンプができるかどうかがかかっているので、よく検討しましょう。

⑥「コンセントが少ない」はデメリット?

よく、とても良い機種なんだけど、コンセントの数が残念なポイントなんだよな。とおっしゃる方がいられますが、延長コードを利用することで、コンセントの数は簡単に増やすことができます。どちらか2つの機種で悩んでいる場合は、コンセントの数が簡単に増やせると言うことも頭に入れて、デメリットをよく吟味して商品を選びましょう。ただし、コンセントを増やすためには延長ケーブルが必要、つまり荷物が増えるので、要注意です。

【6】まとめとお知らせ

とても長くなりましたが、以上で大体のポイントは抑えることができたと思います。

しかし、まだまだ確認すべきポイントがあります。
ACコンセントから出力される電気が、安定しているかどうかや、100ボルトかどうか。
また東日本と西日本で違ってくる50ヘルツ60ヘルツの問題も関わってきます。
それに関しては、今度
「ポータブル電源の選び方 絶対に失敗しない、抑えるべき上級者向けポイント」(仮題)
と言う名前で記事を投稿しようと思いますので、しばしお待ちください。できるだけわかりやすく書くつもりなので、記事が出来上がったら、気軽に見てくださいね。

私は、皆さんのポータブル電源デビューを心から応援しています。何か質問等がございましたら、お気軽にコメントからお願いします。
そして気に入っていただけましたらスキをお願いいたします!

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