きろく

自分が素でいれる、安心感がある
そんな相手に出会うことが理想だった。

そんな彼に初めて出会った日のこと、今でも忘れない。

彼と撮った写真に写る自分は
いつも幸せそうだった。

間違いなく、幸せな時間だった。

好きな人の恋人になれた
幸せを噛み締めたあの日.

好きなバンドや、価値観が似ているところ
お互いの寂しがりな性格も

くだらないことを言い合い、
げらげら笑い合える

辛い時は寄りそって
励まし合える

まさに理想の恋愛だったと思う


優しい声色

目尻がキュってなって
くしゃっとした笑みも

子どもみたいに無邪気にはしゃいでる姿も
寝息も

全てが愛おしくて


多分、私はこの人と結婚するのかなって

ちょっとだけ期待してた。

思い返しては
考えるのをやめようと必死になって

色んな事を試したりする。

この数日間、
感情が忙しかった。

自分の心を保つのに、
家族の前でいつも通り居られるように


気持ちを切り替える

って言葉があるけれど

それってどういう意味だろうと考える


2人で行ったカラオケ
歌が得意な方だったから
ハモれるよろこびに

心が踊った

彼に似合うって言われた髪型も服装

ちょっと悔しいけれど

変えたりしない。


いつからだろう。

いつからか、距離を感じるようになった

好きだったからこそ、
簡単に忘れないのは当然だよねって

自分に言い聞かせる


春は別れあり出会いありで忙しい。

あと一週間で

私は社会人になる。


 少しずつでいいから

一歩ずつ前を向いていかなきゃね


素敵な人生が

きっと彼にも
待ってると思う

お互い幸せになろう

元気でね!またね

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