論語「敝れたる縕袍を衣」子罕第九 26

「子曰く、敝れたる縕袍を衣、狐貉を衣たる者と立ちて、恥じざる者は、其れ由なるか。忮わず求めず、何を用てか臧からざらん。子路終身之を誦す。子曰く、是の道や、何ぞ以て臧しとするに足らん。」

先生がおっしゃった。由(孔門十哲の一人、仲由子路)は、破れた綿の服を着て豪華な毛皮を着た人の側に立っても、少しも恥じることがない。「人を妬まず求めもしなければ、良くないことが起こることはない。」子路は生涯この句を口ずさんでいた。しかし人の道を極めるにはまだ足りない。

子罕第九 26

よろしければサポートお願いします。