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私たちの身近にあるプラスチック問題と洋服の関係は?

ご覧いただきありがとうございます!
株式会社Appacleのインターン生
広報部の藤間です!!

皆さんマイクロプラスチックをご存じですか?

以前少しだけ記事内で触れているので良ければご覧ください。こちら

マイクロプラスチックとは

マイクロプラスチックとは、微細なプラスチックごみの総称で、5ミリメートル以下のものをさし、近年ではこのマイクロプラスチックによる海洋生態系への影響が懸念されています。基本的にプラスチックは自然に分解されることはないため、海域(環境中)に長期滞留し、蓄積していくと考えられています。

街から出たプラスチックごみは、風雨によって川に運ばれ、その後海に流れ込み、波などによって砕かれたり、紫外線で分解されたりして、小さなプラスチック片となります。

引用:https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000463800.html

(1) 一次マイクロプラスチック(primary microplastics)

かつては洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ剤にも、小さなプラスチックの粒が含まれていたこともあり、その商品を使うと一部が排水溝から流れておりました。粒が小さすぎるため、下水処理場のろ過装置をすり抜けてしまい、回収が困難でした。またプラスチック製品を作る原料に使う、小さな粒状の「レジンペレット」や、ポリエステルのようなプラスチックの合成繊維を使った服からも、洗濯のたびに小さな繊維として流れだしています。これらを「一次マイクロプラスチック」といいます。

(2) 二次マイクロプラスチック(secondary microplastics)

海洋で最も多いマイクロプラスチックは、プラスチック製品が外的要因で劣化することで発生する「二次マイクロプラスチック」です。

ポイ捨てされたポリ袋やペットボトル、たばこのフィルターなどのプラスチックごみが、側溝から川を伝って海に流れ着き、太陽の紫外線により劣化し、結果脆くなり分解されます。

マイクロプラスチックの発生源となるものは、年間推定150万トンもあると言われています。化学繊維やタイヤの磨耗、プラスチック容器や器具の破片などが挙げられます。

マイクロプラスチックによる被害

■科学的被害

プラスチックに使われる添加物には、有害性が指摘されるものがあり科学的な要因で害を与えています。それはマイクロプラスチックになっても残り続け、有害なガスを発生させます。また石油から作られるプラスチックは汚染物質を吸着しやすい性質があるので、海を漂う間に海洋生物が汚染物質(※PCB、,DDP)を吸収して生体環境に悪影響を与えています。

※PCB=ポリ塩化ビフェニルDDP=ジクロロジフェニルトリクロロエタン 農薬、殺虫剤のこと

■物理的被害

マイクロプラスチックはほとんどが海に漂っています。そのため海鳥や魚の消化器官にプラスチックが詰まったり、消化器官の内部がプラスチックで傷つけられ、栄養失調の原因になるなど、生物にとって悪影響となっています。またマイクロプラスチックをプランクトンや魚介類が摂食や誤飲をしてしまい、体内に蓄積することで「生物濃縮」となり、最終的には物理的に私たち人間の健康にも影響すると考えられています。

実際どのような流れで私たちの人体に影響するか、簡単に見ていきましょう。非常に小さいマイクロプラスチックは、海に住む生物がエサと間違えて食べてしまいます。

海の食物連鎖によって、魚などの小さな生き物がマイクロプラスチックを食べると、それより大きな生き物が食べます。食物連鎖の頂点にいるのは人間なので、海で獲れた魚を食べる人間もマイクロプラスチックを食べることになります。プラスチックは食べても消化されず胃や腸を通って排出されますが、プラスチックに含まれている、または表面についている有害物質は、そのまま体内に取り込まれ、吸収されることもあるといわれています。

引用:https://waterstand.jp/waterlife/water_environment/waterlife00067.html


生物濃縮とは

生物の体内にある特定の物質が外囲環境より、高濃度となって蓄積される現象およびその過程。生物濃縮の経路は摂食により体内にとりこまれることが多く、有害物質が食物連鎖を通じて、より上位の捕食者の体内により高度に濃縮されることがとくに問題となる。
引用:https://kotobank.jp/word/%E7%94%9F%E7%89%A9%E6%BF%83%E7%B8%AE-86437


洋服との関係

マイクロプラスチックは、ペットボトルやラップなどのプラスチックごみだけが原因なのではなく洋服も1つの原因となっています。

アクリル、ナイロン、ポリエステルなどの合成繊維でできた衣服を洗濯すると、何十万ものマイクロプラスチック繊維が引きはがされてしまいます。合成繊維の衣服を着ているだけで、洗濯するよりも多くのマイクロファイバーが放出される可能性があります。

Environmental Science and Technology誌に発表された研究結果によると、ポリエステル製の衣服を着て、ただ普通に生活するだけで、数時間もすれば洗濯するのと同じ量の繊維汚染が発生してしまうと言われています。参考:https://www.gizmodo.jp/2020/03/microplastic-pollution.html

まとめ

最近プラスチック問題という言葉をよく耳にします。ですがプラスチックという言葉から、ペットボトルや調味料の容器など、プラスチック製品にしか関係ないと思っていました。このように日常生活の中で身近にマイクロプラスチックの問題があるとは思いもしませんでした。日常的に着ている洋服が環境問題にかかわっていることを改善していくのは簡単なことではありません。ですが、意識をするだけで行動する選択肢が広がったり、普段の何気ない商品選択の際、1つの決め手になればと思います!

今回はここまでです!!
最後までご覧いただきありがとうございます!

次回の投稿もお楽しみに!

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