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なぜあなたも私もB専なの?


とあるカフェでお話ししていた時のこと。

「わたし、たぶんB専なんだよね」
「私も、そういわれること多い」
「え、俺も」

B専とは、ブサイク専門のこと。
つまり、ブサイクな異性を好む傾向があるということ。

その場では、何にも思わなかったけど、帰り道にあれってどういうことだったんだろう?え、その場にいる人全員B専なんてある?と思って、考えてみた。

わたし(Me)とおんなのこ(girl)とおとこのこ(boy)でお話ししていたなら、それぞれ好みのタイプの顔がある。

Aのポイントを指す人を女の子が私と男の子に見せた時、
男の子は「イケメンだね」というけど、私のタイプでもないし、私の思う一般的なイケメン像からも遠いから、私は女の子をB専だと思う。

Bのポイントを指す人の話になったら、女の子の思う世間一般のイケメン像からも離れてしまうから、女の子も自分自身のことをB専と思うかもしれない。

つまり、ぼくたちはみんなB専かもしれない。

メンズノンノみたいな、ジュノンボーイのような、イケメンってだれがきめたんだろう。誰をかっこいいと思ったっていいじゃない。


この前、ご飯に行ったまた別の友達が「良平君(仮名)の顔が、どタイプ」と言っていて、私は驚愕した。

良平くんはたぶん、100人いて100人がかっこいいというような顔ではなくて、というか、最高に引き算されきったような塩顔。この顔をかっこいいと思う人がいることに、人の好みの多様さに感動した。

仮に、私が良平君で、自分の顔に自信がなかったとしても、この友達がいたらたぶんなんか頑張れると思うし、やっていけると思う。

人間って可能性しかない。

そして、好きだと思ったら好きだといわないとわかんない。あの子が良平君の顔がこの上なく好きなことも声に出して言わないと、伝わらない。

伝わって誰かをしあわせにする言葉なら、一秒たりとも迷わず、届ける努力をしたいし、その努力すら私は愛したい。

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