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皆に愛される作品「空中ブランコ」

ヨレヨレの表紙。切れかけたしおり。
いかに愛されている作品かすぐにわかった。

図書館の本。ヨレヨレの表紙。
切れそうなしおり😂
足りてない笑 ここまでのは初めて!

主人公は精神科医の伊良部一郎。
伊良部総合病院の跡取りとなる予定だ。

見た目はカバのよう。
太っていて、頭にはフケ。二重アゴで首がどこだかわからない。

以前は小児科医だったが、いつも患者と子供のような喧嘩をしてしまうということで、今は精神科医として働かされている。

病院の隅っこ。地下一階。閉鎖的な場所が彼の診察室だ。

この物語のキーパーソンとなる患者さんは定期的にやってくる(3日に1回くらい)が、

伊良部一郎には全く直す気がない(ように見える)
僕が患者だったら、きっと不安だろうな。いや、みんな不安に思うと思うんじゃないかな。

適当に話をして、注射をして、「また来てね〜」とサヨナラする。

それでも患者さんは、約束どおり通院しに来るから不思議だ。


この本には5人の患者さんが登場する。

物語の中で、伊良部一郎は、患者さんと独特な(ぶっ飛んだ)関わりをしていくのだが・・・。


「おいおい。こんなふざけた医者で大丈夫なのかよ!」って誰もが思うだろう。

伊良部一郎と患者とのやりとりコミカルで、笑い無くしては読めない。まるで漫才を見ているかのようだ。

めちゃくちゃだなコイツ笑!って油断していると、
「え?いつの間にか症状良くなってない?」「もしかしてあれが良かったの?」と後になって気づかされる。

負けそうになることは、この先何度もあるだろう。でも、その都度いろんな人やものから勇気をもらえばいい。みんな、そうやって頑張っている。

空中ブランコ  女流作家

おそるべし精神科医・・これが伊良部一郎か。
これがプロの仕事というやつなのか。

第131回直木賞受賞作。
本で笑ったことがないという方は、ぜひ手に取ってみてください笑


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