皆に愛される作品「空中ブランコ」
ヨレヨレの表紙。切れかけたしおり。
いかに愛されている作品かすぐにわかった。
主人公は精神科医の伊良部一郎。
伊良部総合病院の跡取りとなる予定だ。
見た目はカバのよう。
太っていて、頭にはフケ。二重アゴで首がどこだかわからない。
以前は小児科医だったが、いつも患者と子供のような喧嘩をしてしまうということで、今は精神科医として働かされている。
病院の隅っこ。地下一階。閉鎖的な場所が彼の診察室だ。
この物語のキーパーソンとなる患者さんは定期的にやってくる(3日に1回くらい)が、
伊良部一郎には全く直す気がない(ように見える)
僕が患者だったら、きっと不安だろうな。いや、みんな不安に思うと思うんじゃないかな。
適当に話をして、注射をして、「また来てね〜」とサヨナラする。
それでも患者さんは、約束どおり通院しに来るから不思議だ。
この本には5人の患者さんが登場する。
物語の中で、伊良部一郎は、患者さんと独特な(ぶっ飛んだ)関わりをしていくのだが・・・。
「おいおい。こんなふざけた医者で大丈夫なのかよ!」って誰もが思うだろう。
伊良部一郎と患者とのやりとりコミカルで、笑い無くしては読めない。まるで漫才を見ているかのようだ。
めちゃくちゃだなコイツ笑!って油断していると、
「え?いつの間にか症状良くなってない?」「もしかしてあれが良かったの?」と後になって気づかされる。
おそるべし精神科医・・これが伊良部一郎か。
これがプロの仕事というやつなのか。
第131回直木賞受賞作。
本で笑ったことがないという方は、ぜひ手に取ってみてください笑
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