物工(院)における理物出身者の割合と、物工の院入試において理物民は大変かに関する質問への回答

物理工学科4年のものです。「大学院は物理工学科に入りたいと思っているのですが、学部は物理学科と物理工学科で迷っています。理学部物理学科から物理工学専攻の大学院に入られる方はどれくらいいらっしゃいますか?また、理学部物理学科から物理工学専攻の大学院に入るのは大変ですか?」という質問を受けたので、それに対して私なりの回答をしようかと思います。

 まず理学部物理学科から物理工学専攻の大学院に入られる方はどれくらいいらっしゃいますか?という質問に関してですが、理論系の研究室と実験系の研究室で傾向が大きく分かれます。実験系の研究室には理物出身の人はあまり見かけませんが、理論系の研究室はむしろ理物の人の方が大半みたいです。正直この質問に関しては理物の人の方がよく知ってるんじゃないかなと思います。

 理学部物理学科から大学院に入るのは大変ですか?という質問に関しては別に理物に入っていても大変ではないと思います。物理工学専攻の院試で課される物理科目と同じ内容を理物でも学べるので問題ないと思います。また、口述試験も理物の4年前期実験等で問題なく対処できると思います。強いて理物が不利な点を挙げるとすれば、たいてい物工の各研究室には代々受け継がれている院試の解答(先輩方が作成)が存在したり、口述試験のサポートはしてくれるので、その分だけ物工の方が有利かもしれません(もしかしたら理物の研究室にも物工の院試まで対応してるところがあるかもしれませんがその辺は物工の人間なのでわかりません)。とは言っても理物民だから入るのが大変になるということは基本的にないと思います。


 最後に質問外の院試に関する情報ですが、物工と理物の併願ができるかはその年によりけりになっています(去年は併願できましたが今年はできなくなっています)。また、これは蛇足ですが物工の研究室の情報(雰囲気や内容等)を得るには学部も物工に入るのが一番手っ取り早いと私は思います。


 最後に、学部選びは様々な要素があって大変かとは思いますが、自分の納得できる学部選びになることを祈っています。




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