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インバウンド(海外から)のお客様に対してどんな英語力が必要なのか。

最近もっぱら私の中の食いしん坊が欲するもの。

すし!!!

色々な店を探しては訪問しているのですが、
先日行った鮨屋での出来事。

大将が、
「最近急に外国人のお客さんが増えましてね、
こりゃいかん、と思って急いで
英会話スクールに通い始めたんですよ。

でも全然だめですねぇ、
相変わらずしゃべれません...苦笑」

と、恥ずかしそうな顔でお話してくれました。


2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことで
和食に世界中の注目が集まり
更に昨今の円安に伴って
現在の日本のインバウンド需要は高まるばかり。

慌てて英語メニューを用意する飲食店や
英語の表記を増やすお店も
よく見るようになりました。

だから、常にお客様と対面し
コミュニケーションをとる
鮨職人の方々も当然
その波の影響を強く受けているんだなぁ
と感じました。

そんな中、以前からその波とは関係なく
常に外国人客を相手にしてきた
豊洲市場の鮨屋にも行く機会があったのですが
そこでは、大将が全てのネタ(魚名)を英語で言い
鮨下駄に置いてくれるのです!

すごいなぁ!と思い、私は大将に

「豊洲のお店では、英語が話せないと
つけ場に立てないんですか?」

と、思わず聞いてしまいました。

「そういうわけではないですが、
やっぱり英語名がわかってる方がいいですね。」

と、大将。



その時、ふと疑問に思いました。

魚を食べる習慣のない国の人たちは
いくら英語であったとしても
魚の名前を言われてわかるものなのだろうか??

”This is gizzard shad" と出されて

「なるほど、あの魚か。」

とイメージが浮かぶのだろうか、と。


例えば

"This is firefly squid. (ホタルイカ)"

と提供したら、恐らく

「なぜfirefly(ホタル)と言う名前?」
とお客さんは知りたくなると思います。
私だったら必ず聞いている気がします。

と言うことは、
これからどんどん増える
インバウンドのお客様に対して

名前や単語だけではなく
ストーリーも一緒に伝えられたら
きっと最高の食体験を提供できるんだろうなぁ、

なんて考えた夜でした。


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