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【iRacing】SeCR in SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023

どうも、岡田です!
今回は12/17に開催された『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』内のeモータースポーツレース「SeCR in SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023」の模様です。

”その場に集まった”28台ものシミュレーターを繋いで行った、多分世界最大?のレースになりましたが、こちらのレースは企画・運営に携わらせてもらいつつ、選手としても参加いたしました!

■オフライン最大規模のレース

鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会 様より

12/16・17の2日間行われた『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』で、2日目のメインイベントとして開催されたのが、iRacingを使ったeモータースポーツレース「SeCR in SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023」です。

レーシングスーツを着て現地のZENKAIRACING筐体でエントリー

このイベント自体、僕はZENKAIRACINGスタッフとして色々とお仕事させて頂いてましたが、ことイベントコンテンツ周りを担当しまして、このSeCRはレース内容等の企画・選手募集などの運用をやらせていただきつつ、来場レーサーの一人として参加もしてきました(笑)

このレースのウリは「現地にある28台を繋いでのレース」というところ。
昨年のSeCRでは現地参戦のみではなく、自宅からオンラインでも参加可能でしたが、今回は現地にいないと参加できないレースとして企画させていただきました。

オフラインでのeモータースポーツイベントは、おそらくグランツーリスモで開催されているレースで16台以上シミュレーターを現地に用意したものは無いはずで、28台も繋いだレースは僕が知る限り日本最大…もしかしたら、世界でもこんなeレースは今まで開催されてないんじゃないかと思う。

SoFは2999でした

参加者は出展事業者所属のプレイヤーと出演レーシングドライバーを中心に、一部一般公募を行い、所属プレイヤーを持たない事業者の筐体とマッチングさせて28人28台のオフラインレースが実現しました。

ZR大阪川戸くん制作のZENKAIRACINGリバリー。かっこいい。

レース内容は、ゲストが野尻選手で、イベントコンテンツもスーパーフォーミュラ色が強いということで、iRacingのSF23レースに決定。
オフラインeモータースポーツということで、11周のスプリントレースで企画しました。

また、セッティングは全車共通としましたが、そのベースセッティングをTEAM MUGENのエンジニアとして実車SF23をセットアップしている一瀬俊浩さんにお願いするという要素も盛り込ませていただきました。

また、NiShiKeNさんと連携を取り、レースの模様を鈴鹿レースアナウンサーの多賀稔晃氏の実況と、セットも作った一瀬俊浩さん、さらに途中には冨林君や野尻選手も登場する超絶豪華体制での生配信も実現。

僕がやりたいと思った要素を相当ブッ込ませてもらったレースイベントになりました(笑)

■しっかり練習不足で予選は下位…

レースを企画し、一瀬さんセットの確認では乗ってましたが…
あまりにイベントの準備が忙しく、全然練習する時間が取れていませんでした💦

レース日当日、一般の方は13時から入場可能に対し、我々運営は8時から設営などなどしていて、コソっと練習を…とかやってる時間がまるでなく、レース前のプラクティスも冨林君のシミュレーターが不調で、その対応に追われておりました😅

一応セット確認をしてた時は1分35秒台が出ていたのですが、予選本番は1分37秒550で17番手。
大撃沈である。

ポールはVERSUSより参戦の石野選手。
2位はZENKAIRACINGから、リアルSFシートを獲得した木村選手と、バーチャルプレイヤーとリアルレーサーがフロントローに並ぶ、エモい予選結果となりました。

■いつも通り?の「マモル作戦」

木村選手、痛恨のスタートミス…

リアル同様、スタンディングスタートで始まるこのレース。
前方では2番手スタートの木村選手が痛恨のスタートミスで後退。

17番手スタートの僕は悪くないスタートで、多分14位くらいで1コーナーへ。

1コーナーではスタートミスの木村選手と、9番手スタートの古谷選手、15番手スタート兒島選手が絡むクラッシュで大混雑!
2コーナーでは絶好のスタートダッシュを決めていたチン先輩(伊藤選手)もスピンしクラッシュ…。

その他諸々、クラッシュが多発しており…。

気付けば6ポジションアップの11位で1周目を終了しましたw

2周目130RでPista×HiMA RACiNG東海林選手がスピン
3周目130RではDRAPOJIの浅賀選手がクラッシュ

その後も130Rで2周連続でスピン車両が発生し、9番手まで順位を上げることができました。

今回、現地に集まったシミュレーターで行うレースで、操るのが難しいSF23を使うのがリスキーだなと運営目線では思ってましたが、予想通りクラッシュが多発しちゃいましたね💦

とにかく、何をやってもスピンしようとするので、いつもは何か「攻めろ!セメろ!!」と言われる僕ですが、とにかく生き残る「マモル作戦」で今回は行かせていただきました(笑)

Pista×HiMA RACiNG野嶽選手とのバトル

10番手のPista×HiMA RACiNG野嶽選手の追い上げが激しく、5周目1コーナーでは並びかけられるシーンもありましたが、ここは死守。

スタートでの混乱で野嶽選手は後ろにいますが、普通に1周コンマ5秒ほど速いペースなので、なかなか厳しかったですね~💦

6周目裏ストレートでオーバーテイクシステムを使用し、再度チャージを掛ける野嶽選手。
シケインでアウト側からオーバーテイクを許してしまい、10番手へ後退。

スピンを喫するZENKAIRACING菅波選手

その直後の7周目2コーナーでは、ZENKAIRACING菅波選手と、知多シム Powered by KMRの福永選手が接触し、菅波選手がコースアウト…。

これで再び9番手へ。

大村選手のマシンにぶっ刺ささる、VERSUS藤田選手のマシン
カウルのぶっ飛んだ大村選手をオーバーテイク

更に9周目最終コーナーでは、4番手を争っていたVERSUS藤田選手とZENKAIRACINGイゴール・大村・フラガ選手が接触!
縺れ合い、損傷し失速している2台を抜いて、7位まで浮上してきました。

なんだか、周回する度前からZENKAIRACINGの車両が落ちてくるシーンが続きますが、参加台数の1/3に迫る台数がZENKAIRACINGなのだから仕方ない(笑)

気付けばZENKAIRACING勢トップで、レースは残り2周となりました。

■ZENKAIRACING勢トップを掛けた戦いの末…

迫りくる75号車赤ラインリバリーの兒島選手

レース残り2周。
「マモル作戦」のデメリットである「ペースが遅い」が災いし、スタートでコースアウトしてタイムロスしていたZENKAIRACINGの兒島選手が追い上げてきました。

現在7番手、8人も参加してるZENKAIRACING勢のトップを走ってる今、同じくZENKAIRACINGの兒島選手には絶対に負けたくないと思うのは当然ではございませんでしょうか?

10周目
裏ストレートからオーバーテイクスイッチを使用し、間合いを詰めて来た兒島選手が、シケイン進入でブレーキロック!

シケインではやり過ごし一旦前に出しましたが、ホームストレートで並びかけ再びサイドバイサイドに!

2コーナーを抜けS字まで横並び!
シケインでは引いたけど、ここじゃ絶対引かね~~~!!

と思った矢先。

!?

ええええええぇ~~・・・

ちゃんと空けてたのに~~…ラグヒットでした😇
くにちゃんゴメン💦

最後にZENKAIRACINGで同士討ちしてしまいましたが…
7位でチェッカーを受けました。
17番手スタートから、11周で10ポジションアップです(笑)

優勝はVERSUS e-Sports Teamより石野選手!
2番手・3番手には一般参加枠の広瀬選手・新谷選手が入りました。

■eモータースポーツでリアル並みの「技術競争」と「ドラマ」を

表彰台を獲得した3名と、VERSUS坊垣氏。石野選手Xより

今回、表彰式ではSeCRレース上位3名の選手他、優勝した石野選手が使ったシミュレーターを手掛けた「VERSUS」も表彰対象としました。

今までのeモータースポーツって、なるべくシミュレーターやバーチャル内の車の状態をイコールコンディションとし、ドライブするプレイヤーの腕のみを競うものが多いと思います。
それはそれで、実車ではできない、運転の技術のみで競えるところもeモータースポーツの素晴らしい所なんですけど…。

今回のSeCRでは、総勢45台、レース参加は28台ものシミュレーターがあって、各メーカーが「これが一番いいシミュレーターだ」と思って作り上げてきたマシンが一堂に会してるのだから、選手だけじゃなく、メーカー側も競うレースイベントにしたいと考えていました。

優勝したVERSUSのシミュレーター。VERSUSみずなみXより。

実車がそうであるように、競争して鍛えられてモノは良くなっていきます。
「SeCRで勝つために、来年はペダルを改善してこよう」
「優勝した筐体、SIMUCUBE使ってたな…ウチも入れてみよう」
…そんな風に「技術競争」が起こるeモータースポーツも面白いんじゃないかって思い、今回は事業者も表彰対象にしました。

土曜日の絶不調から調整を重ね、3位を獲得したVeritàTecnologiaのシミュレーター

また、今大会ならでのシーンも。
今回新谷選手のプレイで3位入賞を果たした「VeritàTecnologia」のシミュレーターですが、実は土曜日の時点では不調…。
試作段階の油圧ペダルが上手く機能せず、モーターからのフィードバックも不安定で、前日に試乗した新谷選手も心配されてましたが…。

土曜の晩から代表の三浦氏がペダルの配線を新品でやり直し、モーターの調整はiRacing×SIMUCUBEの調整ノウハウがあるショップ・KMR田中氏も協力し、レースでは新谷選手が実力を発揮できる環境を用意して3位入賞しました。

こーゆうのが良いのよ、今回のレースならではのドラマなのよ!

って、勝手に思ってます(笑)

実車のレースでもトラブルが起こった時、隣のピットのライバルに助けてもらって修復したりって話あるじゃないですか。

それをeモータースポーツで作れたというのも、レースを企画・運営した側としては、1つ達成感があったりします。

参加選手としてはレースで負けて悔しいけどね!!!!!

今回のレースは会場の盛り上がりとしても申し分なく、プロドライバーも参加し、配信も観てもらえて良かったですが、個人的に1番は各シミュレーターショップにiRacingの一定の知見を与えられたことと、リアルモータースポーツと同じ「機械を使うスポーツ」らしい大会を実現出来たことが大きかったかなと思ってます。

『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』自体の振り返りも今度書きたいですが、SeCRについては企画・運営、そして参加させてもらって、一つやりたいことができたイベントでした。

ご協力いただいた事業者の皆様、レース参加の皆様、ありがとうございました。

今回は以上!
岡田

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