チベスナ

ニンジャヘッズでありカルデア所属マスターでもあるし提督でもある

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プリンセス・プリンシパル二次創作 『ハロウィン』

 「あ、ここにいたのね」  博物倶楽部の部室の扉から顔を覗かせたプリンセスはソファーで本を読んでいたアンジェを見て顔をほころばせた。どうやら何か用事があって自分を探していたらしい。本を閉じたアンジェはプリンセスに問い掛ける。部室内に入ったプリンセスはアンジェの隣に座るとうふふと小さく笑った。 「どうしたのプリンセス、何かあった?」 「ねえシャーロット、今日は何の日か分かる?」 「……ハロウィン、よね」 「えぇ、そうよ。だから、はい、トリック・オア・トリート」  笑顔で手

    • プリンセス・プリンシパル二次創作「思い出の絵本」

      『思い出の絵本』 「あ……」 思わず声を漏らした。 任務の際に使う“カバー”、そのレパートリーを増やす為に街を歩き、道行く人を観察していたアンジェは小さな本屋の前で足を止めた。店先に並べられた絵本達。その内の一つには見覚えがあった。 「ねぇシャーロット、これ読んで?」 「うん、いいよ!」 十年前、まだ自分が“シャーロット”で彼女が“アンジェ”だった頃。文字が読めなかった彼女にせがまれて自分が読んであげた絵本。彼女の一番のお気に入りだった。他の絵本よりもぶ厚いこれを二人

      • 「二度寝」という名の強敵

        俺は寝るのが好きだ。一日中ゴロゴロ、とまではいかないが昼過ぎくらいまでなら寝てても苦ではない。俺にとって休日の朝というのは基本的に存在しない。早く起きても午前十一時くらいだったりする​。というのは前日に午前二時過ぎまで何かしてるから​──次の日が休みというのはいつも以上にだらしない生活をしてしまう事ってあるよね​──当然と言えば当然だ。 だがしかし、俺は近々泊まりがけで新入社員研修に行くことになっている。晴れて四月から社会人の仲間入りというわけだ。研修中は起床時間は七時に設

        • 出来たばかりのマンションで住人は自分だけ、なのに夜中に玄関のドアを引くガチャっという音がした これはオバケか、酔っ払いか、はたまた泥棒かと怯える妹 取り敢えずチェーンは掛けているし窓とかの鍵もちゃんと締めてると言うので取り敢えず寝ろと言ったが、はてさてどうしたものか

        プリンセス・プリンシパル二次創作 『ハロウィン』

        • プリンセス・プリンシパル二次創作「思い出の絵本」

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        • 出来たばかりのマンションで住人は自分だけ、なのに夜中に玄関のドアを引くガチャっという音がした これはオバケか、酔っ払いか、はたまた泥棒かと怯える妹 取り敢えずチェーンは掛けているし窓とかの鍵もちゃんと締めてると言うので取り敢えず寝ろと言ったが、はてさてどうしたものか

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          卒業式はあれ、珍しい女子の和服姿に華やかさを感じながら乗り切る

          卒業式はあれ、珍しい女子の和服姿に華やかさを感じながら乗り切る

          行ってらっしゃい

          俺は「行ってらっしゃい」という挨拶が好きだ。「行ってらっしゃい」は「ただいま」という挨拶とセットだからだ。帰ってくるまでが「行ってらっしゃい」なのだ。つまり「行ってらっしゃい」という言葉は再会の予約でもあるのだ。 話は変わるが俺には妹がいる。まだ二十歳にもなっていない小娘だが、その妹は今日三月十一日の朝、東京へ行く。声優の養成所に入るのだ。そのために東京で一人暮らしをするのだと。実家を離れ、都会に出て行く妹を俺はいつもと同じように「行ってらっしゃい」と言って見送るだろう。

          行ってらっしゃい

          「頭の中で考えた映像を文字として自分の外側に出力して組み立てる」という道がすっかり埃が溜まって詰まってる。百文字も書けぬ。詰まったホースみたいな感じだ。ギゴッ、ゲブァみたいな音を出しながらようやく吐き出された文字が形を成さない。しかし書く以外に直りようがないことでもある。気合だ。

          「頭の中で考えた映像を文字として自分の外側に出力して組み立てる」という道がすっかり埃が溜まって詰まってる。百文字も書けぬ。詰まったホースみたいな感じだ。ギゴッ、ゲブァみたいな音を出しながらようやく吐き出された文字が形を成さない。しかし書く以外に直りようがないことでもある。気合だ。

          行変えると一行分空けて次の文字を打ち込む事になる謎仕様のために無駄に間が開きまくったテキストを投稿してしまった

          行変えると一行分空けて次の文字を打ち込む事になる謎仕様のために無駄に間が開きまくったテキストを投稿してしまった

          私は悲しい……

          友人からのLINE通知 友人「今日暇でしょ。夜飯行こう」 私「七時くらい?」 友人「七時半で」 私「よろしい」 家 私「今日友達と夜ご飯食べに行くから」 親「じゃあ私ら寿司行ってくるから」 私「行ってらっしゃい」 七時半 友人「着いた」 私「おらんやんけ」 友人「今アパートの前に着いた」 私「今実家や。お前も卒論終わって実家帰ってるって言ってたやんけ」 友人「今アパートの方にいるねん」 私「……飯はまた今度やな」 友人「せやね」 というわけ

          私は悲しい……

          文章を書く事は難しいし、書き終えた文章を字数制限などに合わせて中身を削っていくという作業も同じかそれ以上に難しい

          文章を書く事は難しいし、書き終えた文章を字数制限などに合わせて中身を削っていくという作業も同じかそれ以上に難しい

          一日百文字

          「メリーさんの電話」は結構有名な怪談だ。捨てられた人形が持ち主の元に帰ってくるという話だ。メリーさんは帰ってくる時に持ち主へ電話を掛ける。電話の度に近付いてきている、というのがこの話の怖い部分だろう。

          一日百文字

          まず百文字だ。地の文でも会話文でも百文字書く。百文字書けたらその百文字に関連する百文字を書く。これを続けていけばそのうち百文字で区切らずに書いていくことが出来るだろう。

          まず百文字だ。地の文でも会話文でも百文字書く。百文字書けたらその百文字に関連する百文字を書く。これを続けていけばそのうち百文字で区切らずに書いていくことが出来るだろう。

          文章を書く力というのは衰えが凄まじい ほんの数カ月何も書かなかっただけで話の導入部分で手が止まり、頭の中に思い描いた光景を文字として外に出す事が出来なくなる

          文章を書く力というのは衰えが凄まじい ほんの数カ月何も書かなかっただけで話の導入部分で手が止まり、頭の中に思い描いた光景を文字として外に出す事が出来なくなる

          フートンには人を食べる魔物が住んでいる

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          書く前から書いた後の周りの反応を考えて書く前から手が止まる現象

          書く前から書いた後の周りの反応を考えて書く前から手が止まる現象

          書きたい場面があるけどその場面に繋がるまでの道のりが書けないという

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