ダイエット:おとした肉はどこに行く?

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに論文がありました。

SUMMARY

答えは

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この化学式から、著者たちは以下の計算をしています。

10 kgの人間の脂肪を完全に酸化(燃焼)するには、
・29 kgの酸素を吸引する必要がある。
・結果、28 kgの二酸化炭素と、11 kgの水分が排出される。

10 kgの脂肪のほとんど(84 %)は、二酸化炭素となり、空気中に排出され、残りは水分になります。

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このことから著者たちは、肺の機能の重要性を書しています。

myNotes

C55H104O6とは?

著者たちはここで、平均的な脂肪酸として次の最も一般的な脂肪酸を取り上げています。

オレイン酸 oleate (C18H34O2) 

パルチミン酸 palmitate (C16H32O2)

リノール酸 linoleate (C18H32O2)

これらを3種類の脂肪をグリセロールで結合させたものがトリグリセリド(トリはtri - 三つのから)・中性脂肪といわれるもので、結合させるグリセロール骨格(glycerol backbone)には、著者たちは +3Cと +6Hを使用しています。(ここ参照)

この、三種の脂肪酸+グリセロール骨格 → トリグリセリド、の各元素を足すとC55H104O6になります。

29 kgの酸素?

酸素のdensityは1.429 kg/m^3 (gas, at 0 deg. C, 1 atm)。

NASA によると、人のサバイバルには1日に約0.84 kg のO2必要。ということは、何も食べないでも10 kg痩せるには1ヶ月以上必要ということでしょうか。

他にも文献があったのですが、(こことか、詳細な計算にはこことか)複雑なので詳しくはみていません。

ちなみに、人間は水分だけで2ヶ月ほどまで、水分もなしで8-21日生存可能というstudyもあります。


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