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産後2週間健診 よくある悩み 授乳2

前回のnoteから、2週間健診でよくある悩み
「母乳が足りているかわからない」
をシェアしています。

今回のnoteではもう少し踏み込んで解説していきたいと思います。

これは赤ちゃんの体重の増え方を観察することでその原因を探っていくことができます。授乳の状況と赤ちゃんの体重の増え方から6パターンに分類してみました。

それではみていきましょう。

①母乳だけ、または母乳と少ないミルクでの混合栄養で体重が増えている場合は、母乳が足りている。

(解説)
安心してください。母乳は足りていると思われます。今まで通り続けてください。
ミルクを足していたケースは、足すのをやめて母乳だけにすることも可能と考えます。


②母乳だけ、または母乳と少ないミルクでの混合栄養で体重が増えていない場合は、母乳が足りていない。

(解説)
母乳の量が十分ではないと思われます。

これは2つの原因が考えられます。
Aパターン 一回あたりの量が少ない
Bパターン 一回あたりの量は十分だが、
      I日トータルの授乳回数が少ない。

(Aパターン)
少しミルクの量を増やして赤ちゃんの体重を増やしてあげましょう。
赤ちゃんにとっては体重=体力とも言えます。体力をつけてあげるとしっかり母乳が飲めるようになります。

ミルクを足すことはママにとって不本意なことかもしれません。しかしそれはずっとではありません。
赤ちゃんが体力をつけて母乳が飲めるようになればミルクが不要になることもあります。
母乳栄養が確立するまでもう少し長いスパンで考えてみましょう。

(Bパターン)
I日の授乳回数が7回以下になっていませんか?
赤ちゃんは一度にたくさん飲めないので、頻回に授乳をしています。母乳栄養の場合は8回以上の回数が必要です。授乳の回数を見直してみましょう。

Aパターン、Bパターンを解説してみました。できることからでいいので少しずつ修正をしてみてください。

ただ母乳を与えることを負担に感じるママもいるかもしれません。
その場合混合栄養や人工栄養にシフトすることを考えてもいいかもしれません。
育児をスムーズにしていくためにママが育てやすい方法を選ぶことも大切です。

③混合栄養で体重の増えがかなり大きい場合は、母乳が足りている可能性がある。

(解説)
母乳とミルクが半分ずつくらいで授乳している場合なら、母乳がよく出ている可能性があります。

ここから母乳栄養にしていくこともできるし、ミルク控えめの混合栄養にしていくこともできます。

④混合栄養で体重が増えていない場合は、母乳もミルクのどちらとも足りていない。

(解説)
混合栄養で体重の増えていない場合は、思っているより母乳の量が少ないことが考えられます。
まずは赤ちゃんの体重を増やすことを考えてます。
ミルクの量を増やして赤ちゃんの体重の増え方をみていきましょう。

この時期はまだ母乳を諦める必要はないです。根気よく飲ませていくことで母乳の量が増えていくこともあります。母乳は長いスパンで考えでいきましょう。 

⑤人工栄養(ミルクだけ)で体重が増えている場合は、ミルクの量が足りている。

(解説)
ミルクの量がちょうどいいです。

人工栄養の場合、だいたい3時間毎の授乳サイクルになるようにミルクの量を調整するといいです。

⑤人工栄養(ミルクだけ)で体重が増えていない場合は、ミルクの量が足りていない。

(解説)
ミルクの総量が足りないと考えます。
1回の量のこともあるし、I日の授乳回数が少ない可能性があります。

赤ちゃんの月齢から必要な量を確認します。
赤ちゃんは3時間毎、I日8回授乳します。
たとえ、1回量が多くても、飲ませる回数が少なければ、I日の必要量が不足することもあります。

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いかがでしたか?
どれに当てはまっていたでしょうか?

軌道にのっていれば続けて、軌道にのっていなければ修正する。の繰り返しです。
完璧でなくてもいいと思います。
最終的にみんなが笑顔で過ごすことができることが、その家族にとっての正解ですよ。





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