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長編小説『海の青より、空の青』

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拙作長編小説『海の青より、空の青』全54話+1話のまとめです
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#恋愛小説部門

海の青より、空の青 第1話

あらすじ 一人暮らしの祖母が体調を崩した。 高校二年の夏休みを翌日に控えていた夏生は祖母…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第2話

うちの母  駅から家まで徒歩で十分ほどの距離があったが、本日は母が車で迎えに来てくれると…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第3話

祖母の田舎  ほどなくして、今度こそ目的地で車輪を止めた車は、最後に大きくラジエターのフ…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第4話

おばあちゃん  どこか遠くのほうでチューニングの合っていないラジオが鳴っている。  やが…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第5話

墓参り  視線の先に板張りの天井があった。  幼かった頃は、その木目の中に人の顔のような…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第6話

午後の海  三時を少し回った頃になって自然と目が覚めた。  慣れない畳の上で寝たせいか腕…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第7話

第二章 小学5年あっちゃん  小学五年の夏休み。  僕と両親と三人で隣の県にある祖父母の家に来ていた。  お盆の恒例行事だったそれは、同時に夏休みの一番の楽しみでもあった。  なぜなら、ここには僕の家の近くにはないものがすべてあったからだ。  海と山、カブトムシやクワガタ、駄菓子屋に花火大会に盆踊りと、それこそ本当にすべてがあった。  唯一、一緒に遊ぶ同世代の男友達だけはいなかったが、祖父や祖母、それに年の近い親戚が僕の相手をしてくれるので、そのことに関しては特に不満もな

海の青より、空の青 第8話

あの子 「明日那と夏生も、あんまり遅くならんうちに帰ってこいよ」  大人たちはそう言うと…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第9話

夜の楽しみ  玄関を開けた途端に、廊下の奥から大きな笑い声が聞こえてくる。  居間に行く…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第10話

宿題とおつかい  僕が目を覚ましたのは、あっちゃんが伯父の車で部活動へと向かった少し後だ…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第11話

レアリティー  シャワーで身体を洗い流し居間に戻ると、ひと目で二日酔いわかる祖父と父がち…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第12話

ロマン  昼飯を終えたあとの僕は、午前以上に暇を持て余していた。  テレビも落語やゴルフ…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第13話

盆踊り  西の空が朱鷺色に染まり始めた頃になり、ようやく僕の車酔いは快方へと向かっていた…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第14話

祭りのあとに  頃合いを見計らって盆踊りの輪から抜け、広場の隅で僕たちの踊りを見ていた大人連中の元へと戻ってきた。 「お疲れ様。あんたら踊りがなかなか堂に入ってたよ」  母が発したど直球の褒め言葉に思わず腰が引けそうになったのは、僕という人間があまり褒められることに慣れていないせいだろう。  運動神経が良いとはいえない僕にとって、自発的に運動をする機会自体がそう多くなくなかった。  もしかしたら今夜の盆踊りで、夏休み全体の総運動量の半分くらいは費やしたかもしれない。  早く