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蒼空春佳
2021年5月15日 11:42
町の漁港。というと、今は少し寂れた所もあるのかもしれない。でもここは活気に溢れていて、賑やかだった。次々と運ばれてくる、魚介類。ゴムのエプロンを付けた人たち。磯の香りが濃く、奥まで突き抜けてくる。私は連日のハードワークでバーンアウトしてしまった。真っ白な頭と棒のような足が向かった先は、都会から離れた漁港だった。ただ、朝焼けと漁から戻る船をボーっと眺めては、何も考えられない頭と身体が磯の香り