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#ネタバレ 映画「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」

「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」
2018年作品
みんな劣等感を隠し持っている
2019/1/10 9:10 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画「キューティ・ブロンド」のノリを思いだしました。これは、頭を打って、自分が絶世の美女になったと勘違いした女性が、猪のごとく猛進する、恐ろしいというか、面白いお話です。

(  本当は、彼女、とても可愛い顔をしています。ただ、体形が少し太めであるだけなんです。美女として登場する他の面々の方が、どうかすると病的に見えるぐらい。)

そのノリが、痛いような、恥ずかしいような気持ちにさせれくれます。かつて自分もどこかで経験したような、心の奥に封印してきた、苦い記憶を思いださせてくれるようで、男性の私にも人ごととは思えませんでした。

しかし、クライマックスには、客席の若い女性から、キャ、キャと、笑い声も聴こえて…。

これはB級映画でしょうが、とても上等なB級映画です。

★★★★☆(上映開始時刻の都合で、吹替え版を鑑賞 )

追記 ( 「根拠のない自信」の威力 ) 
2019/1/10 9:38 by さくらんぼ

容姿への劣等感があるヒロイン・レネー。

しかし、美女には美女の(たとえば内面的な)劣等感があるものです。美女になったら合コンで成功する確率は増えるかもしれませんが、後に、男から捨てられないという保証はありません。たとえ性格が良くても、健康問題や、学歴・知性の問題もあるでしょう。

先日のTV「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」の中で、木村拓哉さんが本音を吐いていました。「俺は、『何をやってもキムタクだ』って言われる」と。あの「男も見惚れる、天下の二枚目」でも、悩みはあるのです。

そんな中で、隠せない容姿に問題がある(!?)にもかかわらず、自信たっぷり、堂々と生きているヒロインを、最初は「イタイ奴」だと見ていた周囲の人たちは、「なぜ、そんなに自信があるの」「その自信はどこから来るの」と思うようになり、やがて「人々の希望の星」になって、文字通りの「スター」と崇めるようになるのです。

もちろん、彼女は優しく、思いやりがあり、仕事も、超出来る女である事を申し添えます。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)






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