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#ネタバレ 映画「美人が婚活してみたら」

「美人が婚活してみたら」
2018年作品
隣国と親友と配偶者
2019/3/28 10:02 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

上映待ちのシートに座って、ハタと気づきました。

男一人が、女性サービスデーに、この映画「美人が婚活してみたら」を観ることと、SKE48の映画「アイドル」を観ることと、どちらが恥ずかしいのかと。

しかし、もう手遅れです。逃げだすには遅すぎますから…

映画「美人が婚活してみたら」には、岩井 俊二監督作品のような透明感があります。片岡義男さんの小説のような、女心のさりげなさも描写されています。

彼女と喧嘩して、一人彼女のアパートから帰る時、「ドアが自然に閉まる」にまかせてはいけない!?。

★★★☆ ( 昔から私は、女心の映画が苦手で…。)

追記 ( 隣国と親友と配偶者 ) 
2019/3/28 10:30 by さくらんぼ

この映画には(ハトへのエサやりを始めとする)料理が出てきて、時々けんかするヒロインの親友・ケイコは、自分は好きではないのに、嫁ぎ先の母の大好物である白菜の漬物を、大型バケツ一杯作るのです。真冬の寒い時に。

唐辛子こそ出てきませんでしたが、何でも買ってくるこのご時世に、大型バケツ一杯の白菜の漬物は、日本では珍しいのでは。

この記号としては、「韓国恒例のキムチを漬ける行事」なのでは、と思いました。

そして対照的なのは、ヒロイン・タカコが、元カレの「寿司は手で食べるものだ」というウンチクを無視し、高級店で一人、箸で食べるシーンです。

日韓の文化衝突でしょうか。

追記Ⅱ ( 忍耐と忍耐と忍耐 ) 
2019/3/28 13:49 by さくらんぼ

映画の中に、「結婚とは忍耐である」との名言!?が出てきます。ケイコがタカコの質問に答えて放った言葉です。

日本だけでなく、他の多くの国も、隣国とはあまり仲が良くないようです。歴史的に、イザコザの当事者同士だったからでしょう。

ケンカ出来るほどの親友もまた、ケンカするがゆえに、人並み以上の忍耐が必要なのかもしません。

世の中、右を見ても、左を見ても、「忍耐」ばかりじゃござんせんか。

追記Ⅲ ( 歳を取ると有効な「指差呼称」 ) 
2019/3/28 14:05 by さくらんぼ

>彼女と喧嘩して、一人彼女のアパートから帰る時、「ドアが自然に閉まる」にまかせてはいけない!?。(本文より)

このシーンは少なくとも2回あり、2回ともヒロインが、無言で、家の中から、じっと見つめていました。

私も、「決定的な証拠を見つけたかも」、「こんな男、信用できないかも」と、妙に心がざわついたのを覚えています。

「どうせ自動で閉まる」からで済ますことと、「最後の確認までする優しさ」は、後に決定的な違いを生むのか。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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