見出し画像

#ネタバレ 映画「ゴジラ」

ゴジラ
1954年
静かで平和な午後に
2016-05-03 14:32byさくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画「ミスター・ノーボディ」が「人生の降り方」を描いていたとしたら、この映画「ゴジラ」もそうだったのかもしれません。

ただし映画「ミスター・ノーボディ」がソフトランディングだとしたら、映画「ゴジラ」はハードランディングです。これは人生を降りようとしないゴジラを芹沢博士が強制終了させる映画。

さらに芹沢博士側には三角関係もあったようですね。

子供のころに観ただけなので、大人の事情はわかりませんでしたが。

ストーリーを読んでみると、①芹沢博士は表向き「オキシジェン・デストロイヤー」の秘密を道づれに、ゴジラと心中するの体ですが、②裏では想い人との三角関係の果てに、彼女の心に自分を刻印するため(せめて悲劇のヒーローとして永遠に記憶してもらうため)自殺したような気がします。③芹沢教授が「オキシジェン・デストロイヤー」を持っていることを、彼女が恋敵に教えたすき間風も、その引き金になったのかもしれません。

もちろん動画で再観すると、まったく違う感想になるかもしれませんが。

幼き日、日曜の午後、あそび疲れた私が祖父の家へ行くと、14インチの白黒TVにゴジラが映っていて、途中からですが、そのまま上がり込んで観た記憶があります。何回も再放送がありましたから。

私の受けた刻印は、祖父のほほえみと、あの静かで平和な午後の想い出でした。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?