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#ネタバレ TV「天気予報の恋人」

2024.2.5
「内面はA子さん、外面はB子さん」 に惚れた⁉男の悲喜劇

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

これは2,000年にTV放送されたドラマのようですが、何年か前に再放送されたのを機に知り、録画して2回観て、とても気に入ったのでDVDに焼いてコレクションにした作品です。

バツイチの気象庁の気象予報官・矢野克彦(佐藤浩市さん)が、ラジオ番組「午後2時のシンデレラ」の女性DJ唯川幸こと・金子祥子(深津絵里さん)の語り口に惚れてしまいます。

ところが、金子祥子はDJとしての実力には自信があっても、容姿には自信がないので、(ならば覆面DJでいれば良いものを)ラジオ局の食堂でアルバイトをしている親友・原田早知(稲森いずみ さん)に頼み込んで、美人の原田早知の写真を金子祥子だと偽って広報しています。

昔、外国で、レコードジャケットの写真を別人にされた、実力派の女性歌手もあったと聞いたことがあるので、まんざら、荒唐無稽では無いのでしょう。

かくして矢野克彦は、毎日ラジオを楽しみつつ、惚れた相手とは別人と恋愛ゲームを始めるのです。

この秘密を知っているのは、(主な登場人物では)二人の女と視聴者だけなので、ハラハラ、ドキドキ面白いです。

そして男が「愛する人は別人だ(あるいは二人とも愛してしまった)」と知ったら、

男はどうふるまうべきなのか。

どうふるまえるのか。

なかなか、悩ましい展開になって行きます。

追記 2024.2.6 ( 予定通りにはいかないもの )

DJ・唯川幸の語りに最初に惚れたのは、矢野克彦の同僚である田口正二(ナインティナインの矢部浩之さん)なのです。そして、なんとか会食にこぎつけます。

嬉々とする田口正二。

しかし、彼に片想いをしている同僚の女性・須藤郁子(米倉涼子さん)が彼の野望に気づき、嫉妬のためか、彼に当日、遠方への出張命令を出してしまうのです。須藤郁子は上司ではありませんが、庶務担当らしく、ローテーション人事をしているのです。

それで、田口正二の代理として、やむをえず矢野克彦が食事会に出席する事になります。

つまり、第三者の力で田口正二の軌道が曲がってしまったわけです。

同様に、第三者である唯川幸の力で、原田早知の軌道が曲がってしまったのでしょう。

それが「吉と出るか凶と出るか」は分かりません。

これは、天気予報を連想させますね。

第三者である天気によって、私たちの生活も少なからず影響を受けますから。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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