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#ネタバレ 映画 「女たちは二度遊ぶ」

「女たちは二度遊ぶ」
別れても好きな人
2016-07-08 06:52byさくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

「事務所と喫茶店はぜんぜん違う」と言われるのは承知ですが、どうも私は、出勤するつもりで喫茶店に出かけているみたいなのです。

そこでは、いつもの席に座って、管理職のように周囲を見わたします。壁や天井のシミ、テーブルや椅子の汚れ具合、従業員の働きぶりをまず観察します。

そして、外の緑をながめてから新聞を広げ、しばしの知的労働に入るのです。やがて何人かの顔見知りの同僚も入ってきます。知らない新人さんもいる。

そのうち直帰で外回りに行く者や、ありがたいことに、たまに遊びに来てくれる友人もいます。でも電話は鳴りません。私のは撤去させました。アレはうるさいから、それで良いのです。

この映画「女たちは二度遊ぶ」は拾いものです。「4人の恋愛オムニバス」を喫茶店で書く小説家と、彼自身の恋愛物語で、なかなかの出来ばえ。ヒロインは「皆くせものだけど」それぞれに魅力的だし、主人公も面白いし。

どのエピソードにも余韻があります。たぶんそれは「別れても好きな人」の話だからでしょう。失礼ですが、おもいがけずラストの安室奈美恵さんの歌も心にしみました。

そして、ちょっと嬉しいのは、「長居するヤな客だ」と思われて、最初は秘書(ウエイトレス)から冷たくされていた主人公・小説家が、実力を認められ「上客に変わる」下りです。私の秘書もあんなふうに尊敬してくれないかな。

「  やっぱり忘れられない 変わらぬやさしい言葉で

私をつつんでしまう だめよ弱いから

別れても好きな人 別れても好きな人

別れても好きな人 別れても好きな人  」

( 「別れても好きな人」より抜粋 歌:ロス・インディオス&シルビア )

★★★★★


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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