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#ネタバレ 映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
2010年作品
あなたの夢が誰かを幸せにする
2010/7/13 10:18 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画「フラガール」にも少し触れています。 )

映画「フラガール」、傑作でしたね。

炭鉱の町で、大人たちは、部外者からは覗けない地下に潜り、闇の中、汗と埃にまみれ、真っ黒になりながら銭を稼いでいました。苦労の対価として銭をもらう姿の象徴がここにありました。

そこにフラダンスが登場します。綺麗に着飾り、華やかなスポットライトを浴びてステージに上がる。半裸で人に観られ、喜ばし、自分も喜びながら銭を稼ぎます。人を喜ばす対価として銭をもらう姿の象徴がここにありました。

それがアンモラルな行為だとの価値観を持っていた母が、娘のステージ観て考えを改めるシーンは感動的でした。

そうそう映画「RAILWAYS」の話をしなければなりません。

主人公の筒井は電車会社に再就職しました。

そこで出会った暗い雰囲気の若き同僚は、元・野球少年でした。体を故障して引退したのです。そのため、やもうえず彼は、さして興味も無かった電車会社に銭を稼ぐためだけに就職したのでした。

本人もつらいでしょう、そんな気持ちで働いていては。しかも、暗い顔をして働かれては同僚たちも気分が良くありません。

後半、彼は野球の後輩を育成するボランティアの様な事に参加したようです。それで良いのです。不本意な仕事が動かしがたいものならば、趣味でも、なんでも、生き甲斐を作れば、そのエネルギーは本業を支える力にもなるかもしれません。そんなとき、あなたの夢が誰かを幸せにするのです。自分だけではなく。

★★★★

追記 ( カラフルな観覧車 ) 
2016/2/20 21:35 by さくらんぼ

よく行く喫茶店の窓から、こんもりとした森の中の、カラフルな観覧車が見えます。

この距離だと、観覧車の回る速さと、雲の流れるスピードはほぼ同じ。

私はいつもの席から、いつものホットココアを飲みながら、いつもの観覧車と、初対面の雲をながめているのが好き。

それは、とても幸せな時間。

何年もすごしてから気づきましたが、観覧車は沢山の子どもや、カップルを楽しませるだけでなく、遠くから一人眺めるおじさんも楽しませてくれていたのです。

あ~ぁ、観覧車のような大人になりたい。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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