#ネタバレ 映画「結婚しようよ」
「結婚しようよ」
2008年作品
人生もまた賭けである
2008/2/9 21:53 by 未登録ユーザ さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
「株」は賭け否か、世間では意見が分かれるようです。
昔、ある女性が「株は賭けだから私やらない!」と言いました。でも、人生もまた賭けなのではないでしょうか。
どこの学校、会社へ入り、誰と友達に、恋人になり、そして誰と結婚するのか。そして、どこの不動産屋へ相談し、どこに新居を持つか。
一生懸命考え、ときには皆と相談して決めたつもりでも、(たぶん)それを超える運命に動かされているものです。だから一生懸命考えても成功するとは限らない。と、言う事は、一目惚れも、不動産の衝動買いも、無謀に見えて、実は人生を卓見した証、納得の行為なのです。
昔、私から離れていった彼女、今はどうしているのでしょう。無意識に彼女が仕掛けた人生の賭けに、彼女は勝ったのでしょうか。
映画の前後に挿入される、拓郎さんの名曲「落葉」の意味が、今さらながら分ったような気がしました。なかなか辛口の映画です。
追記 ( 喫茶店へ行ったら人生が決まった )
2015/8/1 6:30 by さくらんぼ
エサのいらない、
ペットって、
知ってましたか。
会社にいたころの話です。
厄年を少し超えたころ、わたしは無性に退職したくなりました。
毎日ブルーな気分。
「うつ」になったのかな。
そう思って、本を買って、自己診断をしたところ、イエローカードが出ました。
やっぱりそうだろうな…
でも、その後、職場で全員に行われたストレスチェックでは異常無し。
おかしいな…
そんなある日、
偶然入った喫茶店で、彼女を見つけたのでした。
彼女は壁にいました。
それは「花だんの近く、ねころんで、こっちを見ている、黄色いシマもようの猫で、漫画チックな愛嬌のある画風です」。
フランスから輸入品。文庫本2ページ大、1万円也。
あっ!私の絵だと思いました。
衝動買いには高いという人もいるでしょうが、それで救われるなら安いくらいです。他に誰も癒しの代わりをしてるれる人(猫)はいませんでしたから。
私は彼女の近くに座り、いっしょに一時間コーヒーを飲んでから、連れてかえりました。
おかげで退職せずにすみました。
その猫は、いまでも私の部屋にいます。
思えば、あれは「仕事が合わなかった」+「厄年特有の心の不安定」であり、「うつ」では無かったのだと思います。
あれから、うん十年。
その仕事もなんとか卒業しました。
もし津波でも来たら、彼女といっしょに逃げますよ。
もちろんです。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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