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#ネタバレ 映画「ウォーリー」

「ウォーリー」
2008年作品
欲望は破壊と再生をくりかえす
2008/12/13 21:44 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

アメリカでバブルが崩壊し世界中に影響が広がっています。これは人々の「欲望の成れの果て」です。もうすぐ株価が底を打てばまた新たな投資が始まり、次のバルブへのスタートです。

ウォーリーが片付けていたゴミの山、それはバブルの残骸なのかもしれません。人々の「消費」という欲望の成れの果てですから。

やがて、その中から一本の草を見つけます。この萌芽は新たなるバブルの始まりの象徴ですね。

ゴミ処理の放棄という命令違反をしてまでイブを追いかけたのも「イブが欲しい」という「恋」でした。

宇宙船が命令違反をして地球にリターンしたのも夢のような地球生活をしたいからです。

欲望は破壊と再生を繰り返すのですね。

アメリカの子供向け映画はあなどれません。この前上映された、自動車レースの映画では「優勝トロフィーをもらうよりも大切なもの」を描いていましたし、今回もバブルの話ですから。

日本の何とかという人気TVドラマの中に、「僕は子供たちに、世の中には必要悪が有る、などと言う事は、教えてくありません」という意味のセリフを語る、主人公の先生が出てきました。

チャップリンの映画「街の灯」へのオマージュであろうラストを観ながら、日米の教育センスの違いにしばし想いをはせたのでした。

追記 
2008/12/13 21:57 by さくらんぼ

イブは日本製のロボットをモチーフにしているのでしょうか。どこかで観たロボット、そんなイメージがあります。しかし二本足歩行には否定的なのか、はたまた宗教上の理由なのか、足が無いですね。

★★★★☆

追記Ⅱ 
2009/6/12 17:40 by さくらんぼ

>アメリカでバブルが崩壊し世界中に影響が広がっています。これは人々の「欲望の成れの果て」です。もうすぐ株価が底を打てばまた新たな投資が始まり、次のバルブへのスタートです。

これを書いたときは世界的なバブル崩壊の直後で、ダークな気分にまみれていました。希望的観測を書いたのですが、ニュースを見れば世界大恐慌の再来かと、不安をあおる様なことばかりで、いったい世界はどうなってしまうのだろうと、少し心配していました。

でも、先日、日経平均株価が10.000円を越えました。このまま一本調子で上がっていくとは思いませんが、やっぱり新しいバブルが始まりましたね。今度は環境バブルになるのでしょうか。

欲望は破壊と再生を繰り返す、のは本当でしたね。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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